英単語を覚えられない人に教えたい3つのコツ TOEICでは品詞問題を得意にすれば勢いがつく

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少し話は逸れましたが、本題の単語の勉強法についてご説明しましょう。ボクは単語を覚える際には、「グルグル勉強法」で指導しています。やり方はとてもシンプルです。

「覚えられないものだけを繰り返す」ただこれだけ。

手順は次の3つ。

① 高速で3つの印をつけて「仕分け」

グルグル勉強法の特徴は、「できないところだけを繰り返す」ところにあります。そのため、単語帳を何周か取り組むことになります。何周かかるかは人それぞれですが、最低でも3周以上は必要です。

まず1周めでは流れ作業で、次の3つのカテゴリーに仕分けをします。「仕分け」とは、日本語の意味がすぐに出てくる単語と、そうでない単語を分ける作業です。

・和訳を隠して、意味を覚えているか確認する

・「知っている」「ビミョー」「覚えていない」の3つに仕分けする

どんどんページをめくりましょう。「読み込む」というより、「見る」感覚に近いくらいのスピード感です。

「快感」を覚えることが何より大事

② 覚えていない単語をさらに「仕分け」

単語帳の2周目は「ビミョー」と「覚えていない」単語を仕分けていきます。2周目なので、「覚えていない」から「知っている」へ格上げできる単語も多いでしょう。また、「覚えた」というステイタスの印が1つ増えます。

2周目まで取り組んで、「一度も単語を覚えようとしていない」と不安になった人もいるかもしれませんが、大丈夫。その人の頭の中には着実にTOEICスコアップに直結する単語が根づいています。「ビミョー」「覚えていない」の印が減っているのがその証拠です。

通常の記憶法や暗記法とは比較にならないぐらい、高速で膨大な単語を覚えているぶん、超効率的に吸収できています。

また、ページをどんどんめくっていったり、印をつけていくスピードに「快感」を覚えるはず。これが何よりも大事です。

③「深掘り」

2周目同様に「ビミョー」「覚えていない」単語をどんどん仕分けしていきます。

もし、単語帳の8割程度に「知っている」の印がついたり、飽きがきたりしたら、派生語などの「補足情報」も覚えていきましょう。また、「覚えていない」単語が減ったと感じたら、ランダムにテストすることもコツです。「単語の順番」で覚えてしまっていることもあるからです。

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