長時間一緒でも波風立てない夫婦の3のルール 妻が離婚を切り出す最大の理由は感謝の欠如

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「ありがとう」を言うだけで人間関係は劇的に改善されるでしょうが、コロナのおかげで同じ家の下で毎日を過ごす時間が増えてしまった以上、プラスアルファの努力も不可欠かもしれません。ここであと2つそのためのルールを見ていきましょう。

このルールを実行すればパートナーとの関係もより一層ポジティブな方向に転換していくはずです。

褒められて悪い気はしない

●「君は特別だ」と伝える―― ルール②「本音で褒める」

どんな人でも何かしら褒められて悪い気はません。出会った当初はパートナーのことを自然と褒めていたのではないでしょうか? 照れくささはこの際捨てて、忘れていた褒め言葉を思い出してください。

もちろん、新しく発見したよい点を思いきり褒めてあげるのもいいでしょう。たとえそれがとるに足らないことだとしても、「君は特別だ」ということを伝える努力を続けていれば、新しい世界が目の前に開けるはずです。いくつになってもパートナーがあなたに求めているのは共感と理解なのです。

しかし、そこで大きなポイントがあります。それは「本気で」褒めるということです。それでは具体的にはどのようにすればよいのでしょうか?

・まずはいいなと思ったことをストレートに伝えることです。
人を褒める際には「行動」「外見」「持ち物」を褒めるのがいいと言われています。例えばパートナーを褒めるのであれば、

行動:「いつも優しいね」
外見:「その髪型きれいだよ」
持ち物:「君がしているイヤリングかわいいね」

などとなるのかもしれません。その中でも一般的に最も説得力があると言われているのは「行動」を褒めることです。

加えて、次の2つのテクニックを使えばどの褒め言葉もいっそう強力な効果を発揮するようになります。

・相手の名前を呼ぶ
会話の途中で相手の名前を呼ぶと相手の関心が高まり、続く言葉を熱心に聞いてくれるようになります。ここぞという褒め言葉を言う場合には相手の名前を呼びましょう。

ただし、パートナーの場合は、「おまえ」とか「お母さん」「ママ」などと呼んでは駄目です。「由美子」「夕子」など勇気を出してパートナーの下の名前を呼ぶのです。そうすれば、メッセージも相手にぐっと届きやすくなります。

・「どこが」「なぜ」いいのかを伝える
褒めるのがヘタな人の多くは「どこが」いいのかを伝えるだけで「なぜ」いいのかを説明しません。褒め言葉の効果は「本音感」のあるなしに左右されます。「どこが」いいのかを伝えただけでは説得力がなく逆効果になりかねません。褒めるときは必ず「なぜ」を説明するようにしましょう。

例えばこんな感じです。

「由美子、お前はほんとうに優しいね。家族のために手作り布マスクを作ってくれるんだから」

●「話しがうまい」より大事なこと――ルール③「聞き上手」になる

人が一緒に過ごしたいと思う人は実は、「聞き上手な人」です。病院を訪れる人の40%は本当に具合が悪いからではなく自分の話を聞いてもらいたくて病院に来るのです。これももちろんパートナーとの関係にも当てはまります。いくら話が上手でも自分のことばかり話していては駄目なのです。そして、聞き上手になるための5つ黄金法則というものがあります。

次ページ5つの黄金法則、具体的には…?
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