部下から評価が高い上司が実践する3つの方法 部下の目標を引き出してあげることも大切だ
ランク⑤ 「同志」……同じ目標を目指し、頼れる存在
あなたは、部下の目標を把握しているでしょうか? 仕事をしている中で、部下が何を目指し、どんな力を身に付け、どんな状態を獲得したいと考えているのか、目標を引き出し、一緒に目指す「同志」。同志とは、同じ志を持つ人のことです。自分の上司が同じ志を持って頼ったり、頼られたりする関係性になれば、大変好ましい状況だと言えます。
ランク⑥ 「憧れ」……生き方・あり方・存在そのものが目標
最後は「憧れ」です。自分よりもはるかに上の存在であり、心から尊敬し、こんな人になりたい、こんな人でありたい、この人とずっと一緒に仕事をしたいと思えるような位置。もはや、ナメる・ナメないの話ではありません。
ポジションを上げる具体的な方法
皆さんは部下に対して、6つのランクのうち、どこに位置していると思いますか? おそらく部下が複数人いる場合には、その部下によってポジションランクが異なるのではないでしょうか。
ある部下にとっては無害な人、別の部下にとっては憧れ、また別の部下にとっては情報屋というように、部下ごとに異なるポジションに位置することが普通です。
皆さんが日々「この部下は仕事がしやすい」「この部下は仕事がしにくい」と、部下によって付き合いやすさが変わるとしたら、それは実は、あなたのポジションが違うのです。
ではどうすればポジションを高めることができるか、具体的には以下の3つのステップを踏んでみましょう。
② 「狙うポジション」を決める
③ ポジションを上げるためのアクションを増やす
① 自分のポジションランクを正しく把握する
自分のポジションランクを正しく把握するためには、「部下から見た自分」という視点が必要です。上司であるリーダーは、上司から見た部下がどんな人であるかをよく観察していると思いますが、「部下からどう見られているか」を意識している人は多くありません。部下からどう思われているのか、それをこのポジションランクに当てはめて考えてみると、自分の取るべきアクションが見えてきます。
② 「狙うポジション」を決める
次に、狙うポジションを決めます。ここで私は、基本的には⑤ランクの「同志」を狙うといいと考えています。部下との関係において、④までの関係というのは、ベストではありません。⑤か⑥の関係になると、任せやすさ、任せた後のスムーズさが飛躍的によくなります。ランク⑤の「同志」を目指すと、自然と相手の悩みも引き出せるようになるので、④は目指さず、⑤を目指すことをおすすめします。ランク⑤の部下が増えると、その中の何人かは⑥へとステップアップしてくれるはずです。