部下から評価が高い上司が実践する3つの方法 部下の目標を引き出してあげることも大切だ

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むしろ、仕事の能力が自分より明らかに低い上司でも、なぜか部下から尊敬を集めているケースさえあります。

つまり、部下から評価されるかどうかは、上司の仕事の能力は関係ないのです。

部下から見たポジショニング、あなたは何ランク?

ナメられない上司というのは、実は「ポジショニングがうまい」のです。

ポジショニングというのは「位置決め」のことです。部下から見てどの「位置」に自分がいるかを決め、その位置を取る行為を「上司のポジショニング」といいます。

部下が上司をナメているのか評価しているのかは、その「位置」が大きく影響します。位置が上がるほどに評価され、下がるほどに敬意がなくなります。

具体的には、以下のようなポジショニングランクがあります。

ランク① 「無害な人」……いてもいなくても同じ職場の同僚
ランク② 「話し相手」……仲良くおしゃべりできる相手
ランク③ 「情報屋」……役立つ情報をくれる人
ランク④ 「相談相手」……悩みを打ち明けることができ、相談に乗ってくれる人
ランク⑤ 「同志」……同じ目標を目指し、頼れる存在
ランク⑥ 「憧れ」……生き方・あり方・存在そのものが目標

では、1つずつ見てみましょう。

ランク① 「無害な人」……いてもいなくても同じ職場の同僚
一番下のランクは、いてもいなくても同じ、上司に対して関心が低く、ただ仕事を一緒にする作業仲間の位置です。

ランク② 「話し相手」…仲良くおしゃべりできる相手
休憩室であったら楽しくお話するし、挨拶もきちんと交わす。関係性はよさそうに見えて、ただの話し相手。上司として評価される位置ではありません。

ランク③ 「情報屋」……役立つ情報をくれる人
情報屋で止まってしまう上司は意外に多いです。うんちくが好きで、聞いてもないのにあれこれ教えてくれる役に立つ人。部下が本当に知りたいことや、悩んでいること、目指したい目標を引き出していないので、ただ情報をくれるだけの位置で収まってしまいます。

ランク④ 「相談相手」……悩みを打ち明けることができ、相談に乗ってくれる人
ここまでくると、上司に対して一定のリスペクトがある状態です。仕事の悩み、プライベートの悩みを打ち明け、どうしたらいいかを相談できる相手であれば、関係性は好ましい状態と言えるでしょう。しかし、悩みを相談するだけで終わっては、仕事は前に進みません。悩みから目標へと視点を昇華させる必要があります。

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