マスク不足に今も日本人が悩み続ける根本原因

アベノマスクは国の資金をドブに投じる愚策

マスク不足を解消するのは「布マスク2枚配布」ではないはずだ(写真:アフロ)
日本の全世帯にマスクを配るより、その費用をマスクの増産に回せば、不足が解消できてなお、お釣りがくる。

日本での新型コロナウイルスへの感染確認数はクルーズ船を除いて4月12日20時現在、7370人となっている。3月29日以降、日本では1日12%ずつ感染確認数が増えており、今週中(4月18日まで)に1万人を超えるのはほぼ確実である。

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら

4月7日に日本政府は「緊急事態宣言」を出したが、武漢やニューヨークの例から見て、強力な外出制限をかけてもその効果が現れてくるまで2週間ぐらいかかる。このまま感染爆発が4月下旬まで続き、感染者数が2万人に達する恐れさえある。

マスク不足はいつになったら解消するのか

感染の懸念が高まるなか、東京では2月初旬からドラッグストアでマスクが入手しにくくなった。小売店では購入量に制限を設けているが、それでも毎朝開店前に長い行列ができている。

安倍首相は、3月5日に月6億枚以上の供給を確保していると言明したが、それから1カ月以上経ってもマスクの入手困難は解消しない。わが家でも1月以降一度もマスクを買っておらず、インフルエンザ流行に備えて買っておいた使い捨てマスクを消毒して繰り返し使うことでなんとか間に合わせている。いったい、このマスク不足はいつになったら解消するのだろうか。

図1 日本におけるマスクの供給(図:ニューズウィーク日本版)

そもそも、マスク不足はなぜ起きたのか。

まず、日本でどれぐらいのマスクが供給されているのかを図1で確認しておこう。2018年度の場合、1年間に55億枚のマスクが供給され、うち国内生産が2割、輸入が8割であった。輸入の86%は中国からである。

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