コロナ危機の今は「人が幸福を考える」チャンス VCと起業家が挑む「可能性」というサードドア
日本にもついにスタートアップの波が来ている。12万部突破のベストセラー『サードドア』に描かれた著者アレックス・バナヤンの世界観は、起業家のマインド、挑戦する精神に重なるものがある。
実際に、今日本で活躍するスタートアップ起業家たちにサードドア・マインドは根付いているのか? それを検証すべく、本書に共感し、グローバルな起業シーンをよく知り世界8カ国でスタートアップ投資を行うベンチャーキャピタルのサイバーエージェント・キャピタル(CAC)代表取締役の近藤裕文氏の助力を得て、注目の4人の起業家に声をかけて座談会を開催することとなった。
参加者はサブスクライフ社CEOの町野健氏、シナモン社CEOの平野未来氏、バベル社代表取締役社長の杉山大幹氏、ペイミー社代表取締役の後藤道輝氏(文中敬称略)。
前編の「直感型の天才が打算と地味な努力にこだわる訳」に続き、後編をお届けする。
いつから起業を意識したのか
近藤裕文(以下、近藤):『サードドア』では、19歳の大学生アレックス・バナヤンが将来に悩んだことから、成功者にインタビューして「どのように成功への第一歩を踏み出したのか」を聞くというミッションを開始します。杉山さんは学生時代から起業家を目指されたのですか?
杉山大幹(以下、杉山):いえ、最初は起業なんて考えていませんでした。でもいろいろな出会いがつながり、この道に入ることになりました。
アレックスもたくさんの成功者に突撃していますが、僕は、それこそ正面突破ではお会いできないようなサイバーエージェントの藤田晋社長にピッチの機会をもらえたことが大きかったです。
『サードドア』のなかでアレックスは、道を拓くきっかけをつくってくれた人のことを「インサイドマン」と言っていますが、僕にとってのインサイドマンは、CACの近藤裕文さんと坡山里帆さんでした。
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