コロナ危機の今は「人が幸福を考える」チャンス VCと起業家が挑む「可能性」というサードドア
すごく助けていただいて、藤田さんとお会いする機会を得たのです。そのとき、資金調達に困っていたのですが、サイバーエージェントの皆様に迅速に出資の意思決定をしていただいて、現在は事業が順調に伸びつつあります。
近藤:杉山さんのビジョンや事業内容には、すごく共感できましたから。インサイドマンの話にはまたあとで触れましょう。平野さんはどうでしょうか?
平野未来(以下、平野):私は2児の母親ですが、子供を持ったことで事業コンセプトが固まった部分があります。1人目を出産した頃に、日本の大手企業で過労死事件が起きたんです。本当に悲しい気持ちになり、いまの日本人の働き方はあるべき姿ではないなと思いました。
自分の子供だけでなく、今の子供たちが大人になったときに、同じような目に遭わせてはいけない。
こんな働き方を残してはいけないと。そこから、AIを活用して次世代のための事業をするということが、ミッションになりました。
近藤:後藤さんの事業も、「人助けをしたい」という思いから生まれたものですよね。
後藤道輝(以下、後藤):はい。両親の姿を見てきたのもあって、人助けをしたいという思いについては、かなり熱いものがあると自分でも思っています。
特に、日本の若者の現状を考え、将来価値が高いけれど現在価値は低い、という人を応援したいという気持ちを持ったことが事業につながりました。
インサイドマンに学ぶこと
近藤:「サードドア」には、インサイドマンやメンターの存在が描かれていますが、みなさんはいますか?
町野健(以下、町野):メンターがいます。やはり経営者は孤独なんですよね。自分の迷いを社員に相談するわけにはいきませんから、外部の方や年上の先輩方とのつながりは重要です。
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