コロナ危機の今は「人が幸福を考える」チャンス

VCと起業家が挑む「可能性」というサードドア

平野:それすごい(笑)

近藤:すごいですよね。結果、あとから参入してきた他社とは差別化できたというわけですね。

後藤:やはり、手紙を書くとか、食事をご一緒するとか、お礼をちゃんとするとか、そういう小さなことを普通に積み重ねることだと思います。それがサードドアを開くんですよね。企業のホームページを見れば、代表者や役員の方の名前が記載されています。会社の住所と名前さえわかれば、アポがとれないことなんてないと思いますよ。

平野:私もそう思います。いまは会いたいと思って会えない人はいないですよね。

コロナ禍をチャンスに変える

近藤:現在、新型コロナウイルスの影響で経済的な打撃が心配されていますが、みなさんはどうお考えですか?

杉山:僕の事業は中国展開していることもあって、過去の疫病も含めていろいろと調べましたが、2003年のSARSでは、EC化を進める契機になり、中国のネット企業が急発展しているんです。

今回も、これによってリモートワークが主体になるなど、テクノロジーやサービスのイノベーションが起きるのではないでしょうか。負の側面はあっても、大きな流れで見れば、今後プラスになっていくのではと考えています。僕は好機だと思います。

町野健(まちの けん)/subsclife代表取締役社長。上智大学大学院修了。日本ヒューレット・パッカードのコンサルタント、マクロミルにて経営企画、海外事業立ち上げを経て、2012年にキュレーションマガジンAntenna立ち上げのため、グライダーアソシエイツを創業。2015年5月にKAMARQ HOLDINGSのCo-founderとして参画、2016年にカマルクジャパン(現subsclife)を設立。2018年3月に日本初の家具のサブスクリプションサービスを開始。事業立ち上げ、メディア、マーケティングが専門(撮影:尾形文繁)

町野:そうですね。たしかに大変な「事件」ではありますが、結局はチャンスになると思います。

僕の事業は家具を「所有」から「利用」に変えるというものですが、経済危機になるとキャッシュフローに目が向きますし、こういうきっかけがあると価値観の転換が起きやすい。実際に大手からの問い合わせが増えているんです。

トヨタもサブスクをはじめたほどですから、今後もっと加速するのではないでしょうか。そう考えれば、サービスを磨くいい機会になると思いますね。

平野:長期的に見ることが大切ですよね。弊社のようなAI領域はよく「人の仕事を奪う」という負の側面で表現されますが、そもそも日本国内においては、2030年に労働人口が1000万人足りなくなると言われている。実はAIは、人手不足をサポートできるものになるんです。

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