コロナ危機の今は「人が幸福を考える」チャンス VCと起業家が挑む「可能性」というサードドア
平野:それすごい(笑)
近藤:すごいですよね。結果、あとから参入してきた他社とは差別化できたというわけですね。
後藤:やはり、手紙を書くとか、食事をご一緒するとか、お礼をちゃんとするとか、そういう小さなことを普通に積み重ねることだと思います。それがサードドアを開くんですよね。企業のホームページを見れば、代表者や役員の方の名前が記載されています。会社の住所と名前さえわかれば、アポがとれないことなんてないと思いますよ。
平野:私もそう思います。いまは会いたいと思って会えない人はいないですよね。
コロナ禍をチャンスに変える
近藤:現在、新型コロナウイルスの影響で経済的な打撃が心配されていますが、みなさんはどうお考えですか?
杉山:僕の事業は中国展開していることもあって、過去の疫病も含めていろいろと調べましたが、2003年のSARSでは、EC化を進める契機になり、中国のネット企業が急発展しているんです。
今回も、これによってリモートワークが主体になるなど、テクノロジーやサービスのイノベーションが起きるのではないでしょうか。負の側面はあっても、大きな流れで見れば、今後プラスになっていくのではと考えています。僕は好機だと思います。
町野:そうですね。たしかに大変な「事件」ではありますが、結局はチャンスになると思います。
僕の事業は家具を「所有」から「利用」に変えるというものですが、経済危機になるとキャッシュフローに目が向きますし、こういうきっかけがあると価値観の転換が起きやすい。実際に大手からの問い合わせが増えているんです。
トヨタもサブスクをはじめたほどですから、今後もっと加速するのではないでしょうか。そう考えれば、サービスを磨くいい機会になると思いますね。
平野:長期的に見ることが大切ですよね。弊社のようなAI領域はよく「人の仕事を奪う」という負の側面で表現されますが、そもそも日本国内においては、2030年に労働人口が1000万人足りなくなると言われている。実はAIは、人手不足をサポートできるものになるんです。
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