必要なのは半歩ずつの歩み寄り、人との違いを意識することが第一歩--ダイバーシティ最前線・パナソニック電工
そんな川原さんがリフレッシュできる時間が、趣味の書道や茶道。特に書道は紙に広がる黒と白のバランスに集中することで、仕事の心配事などもその1時間や2時間の間は忘れることができる。
また、「休日に娘と図書館に行き、一緒に本を選んだり読んだりすることが気分転換になる」と家族と過ごすひとときも活力の源になっている。
ダイバーシティ推進は全社一体で一歩ずつ
10月から広報部に異動になり、ダイバーシティの直接の担当ではなくなった。しかし、「ダイバーシティ推進は全社員がかかわることが大切。今後もできるだけかかわっていきたい」と語る。
ダイバーシティ推進は一朝一夕には進まない。パナソニック電工のようにトップ、担当者、社員が全社一体となって一歩一歩積み重ねていく。それが成功の秘訣といえそうだ。
川原理恵子 かわはら・りえこ
短大卒業後、1995年松下電工(現:パナソニック電工)に一般職に当たるローカル職として入社。2003年に総合職に当たる企画判断職に変更。05年に全社公募で女性躍進推進室(現ダイバーシティ推進室)に異動。ダイバーシティ推進を中心メンバーとして進行。09年10月から広報部。
(岸本吉浩 =東洋経済オンライン)