必要なのは半歩ずつの歩み寄り、人との違いを意識することが第一歩--ダイバーシティ最前線・パナソニック電工


 会社も全面的に後押しした。05年に女性躍進推進室を社長直轄に変更。翌06年に社長による「意識改革宣言」を行い、全社員にこれまでの男性中心から多様性尊重へと意識改革を求めた。

さらに08年には活動領域を女性以外の外国人、障害者まで広げるため女性躍進推進室を「ダイバーシティ推進室」に変更。「多様な人材が会社の発展につながる」という基本方針に従い、つねに前向きに支援を行った。

こうした活動で、女性の中に「私にもできるのでは」という自信が徐々に芽生えてきている。毎年行う従業員意識調査に「当社は男女共同の風土だと思いますか」という質問がある。05年は29.6%しか「思う」と答えていなかったが、09年には46.0%と着実にアップ。社内の意識は着実に変わってきている。

ただ、それでもまだ社員全体が変わったとはいえない。「活動を始めて4、5年で全社員の意識が変わることはありえない。まだ、進捗度は30%くらい」と川原さんの自己評価は辛口だ。しかし、表情からは着実な進歩に自信を深めている様子がうかがえる。

休みの日は書道でリフレッシュ

川原さんは出張も多く普段は多忙な日々を過ごす。休日も仕事のことを考えることが少なくない。仕事関係の本を読んだり、休日の勉強会などに参加することもある。

ダイバーシティは、「仕事とプライベートを切り分けるワーク・ライフ・バランスを進めること」というイメージも強い。しかし、「ワーク・ライフ・バランスは仕事とプライベートがいい影響をお互いに与えあう存在であることが大切。ムリして切り分ける必要はない」と自然体で行くことを心掛けている。

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