コロナ騒動、親子で考えてみたい「問題の焦点」 “いちばん大事な勉強"が抜け落ちている

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子ども本人がもともと好きなことや趣味にたっぷり熱中できるようにしてあげてください。そのために、親が応援してあげてほしいと思います。普段は子どもも忙しくて、そういった時間を十分に取れないことも多いと思います。でも、今は違います。今こそ、好きなことをとことんやってほしいと思います。

そう考えれば、今回の休校もボーナスのようなものです。人間は自分がやりたいことをやっているときがいちばん幸せです。しかも、やりたいことを深掘りすることで、これは誰にも負けないという自信がつきます。1つのことで自信がつくとほかのことでも頑張れるようになり、よい循環が始まります。

また、好きなことに熱中しているときに、集中力、追求力、試行錯誤する力、やりとげる力(グリット)などがつきます。自分がやりたいことを自分で見つけてどんどんやっていく力、つまり自己実現力もつきます。さらに、好きなことをたっぷりやらせてもらえることで親の愛情を実感します。それによって親子関係がもっとよくなるはずです。

多い宿題は「7ステップ方式」で乗り越える

宿題がたくさん出た子もいると思います。でも、自分で計画どおりに進められる子は少ないはずです。後で苦労しないためにお薦めしたいのが、下記のような「7ステップ方式」です。

1. 宿題を1カ所に集めて全体量を見える化する
全体量をつかむことで「これだけやればいい」ということがわかります。これをやらないと「宿題が多い」という不安だけが必要以上に膨らんでしまい、ますますやる気がなくなってしまいます。

2. 宿題の量を「数字化」する
「生活表1枚。算数プリント10枚。漢字プリント10枚。絵日記3枚」などのように、数字化して紙かホワイトボードに書き出します。これによって宿題の全体量がさらにはっきりします。

3. それぞれの宿題について「始める日」と「締切日」を決める
「算数プリントは毎日1枚。3月17日から3月21日まで」「絵日記は3月23日までに1枚」などと、計画を立てます。

4. 宿題の計画を生活表などに落とし込む
立てた計画を生活表かカレンダーに落とし込んでいきます。算数プリントをやる期間は青色で囲むなど色分けすると効果的です。これによって、何をいつ始めていつまでに終わるのかが、はっきりわかります。

5. 実行の段階では親が見届ける
見届けとは、やるべき事がやれたか見て、やれていたら褒め、やれていなかったらやらせて褒めることです。

6. 生活表などに○□△×をつけて途中経過を見える化する
「宿題が計画通りにできた日には○」「まあまあできた日は□」「半分くらいの日は△」「それ以下の日は×」と決めて評価していきます。

7. △や×が続く場合は、親子で計画を見直す
△や×の日が続くような場合は、そもそも無理な計画だったということなので、親子で計画を見直しましょう。

これらの詳しい説明は過去記事「"夏の宿題地獄"を楽々クリアする『7つの手』」もご参考にしてください。

以上、4つを提案しました。ご参考になれば幸いです。今回の休みが、子どもたちにとって実り多いものになることを願っています。

親野 智可等 教育評論家

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おやの ちから / Chikara Oyano

長年の教師経験をもとにメールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発行。読者数は4万5000人を超え、教育系メルマガとして最大規模を誇る。『「自分でグングン伸びる子」が育つ親の習慣』など、ベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても知られる。全国各地の小・中学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会でも大人気。ブログ「親力講座」もぞくぞく更新中。講演のお問い合わせとメルマガ登録は公式サイトから。Xで毎日発信中。

 

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