コロナ騒動、親子で考えてみたい「問題の焦点」 “いちばん大事な勉強"が抜け落ちている

✎ 1〜 ✎ 57 ✎ 58 ✎ 59 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
一斉休校で大変な時期ですが、子どもがやりたいことに挑戦させてあげるいい機会でもあるかもしれません(写真:kikuo/PIXTA)

新型コロナウイルスの件で突然の一斉休校となり、子どもも親も先生もみんな戸惑っています。でも、見方によっては子どもの可処分時間が増えたということでもあり、この時間をぜひ有効活用してほしいと思います。そして、後で振り返ってみて、得がたい貴重な時間だったと思えるようにしてほしいです。そのために大事なことを4つ提案したいと思います。

今、子どもにとっていちばんよい勉強とは?

親や先生が心配しているのが、子どもたちの勉強のことです。先生たちはたくさんのプリントを刷って宿題にしました。また、企業や各種団体は、オンラインで動画やドリルなどの教材を無償提供してくれています。未来の社会を担う子どもたちの勉強を、社会全体で支援しようという動きはありがたいことだと思います。

この連載の記事一覧はこちら

でも、私は「今、子どもたちにとっていちばん大事な勉強」はもっと違うところにあると考えます。そして、それがすっぽり抜け落ちているのではないかと心配しています。それは、「なぜ休校になったのか」「休校の判断は是か非か」「今、日本と世界はどんな問題に直面しているのか」「感染予防のために気をつけるべきことは何か」などについて、深く追究したり自分の頭で考えたりすることです。

ですから、ぜひ、親子で一緒にニュースを見たりネットで情報を取ったりしましょう。ユーチューブにも関連動画があります。休校の是非について調べるとき、とくに大事なのは偏った情報だけに接するのではなく、賛成と反対の両方の意見に接することです。

私たち大人にも言えることですが、うっかりしていると、自分の漠然とした先入観に沿った情報だけを集めてしまいがちです。それだと的確な判断ができませんので、気をつけなければなりません。情報を取るときに、そういった情報を集めるときの注意点についても子どもに教えてあげてください。

情報を集めると同時に、親子で感想や意見を出し合いましょう。子どもの意見を聞くときは、「そんなの違うよ」などと頭から否定するのはやめましょう。どんな意見にも、「なるほど。なるほど」「確かにそれは言えるね」など、まずは共感してあげてください。そのうえで、自分の意見を言うようにします。

次ページ子どもがゲーム漬けにならないためには?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事