「何も決まらない会議」には"推論"が欠けている "思考の背景"を共有すれば激変する
私は経験上、「会議」をシンプルに3つのタイプに分けている。それらの会議の効果や効率を高めるために、「会議で、何をしたいのか」という目的と、誰もが認識しやすく、日常で活用しやすいかという視点で整理した。具体的には、次の3つである。
2. 結論を出すための会議(ディスカッション)
3. 発想を広げるための会議(ブレインストーミング)
ここでは2つ目の「結論を出すための会議」(ディスカッション)の方法を提起したい。
「ディスカッション」4つのポイント
会社で行われる「会議」の中でいちばん多いのが、この「結論を出すこと」が目的のものではないだろうか。「会議」という名前をつけるほど大げさではなくても、2人以上が集まって、何かを相談して決める。それも立派な「結論を出すための会議」だと言える。
「結論を出すための会議」で、よく行われるのがディスカッションである。議論を深めて結論を出すことが主眼で、そのポイントは次の4点だ。
1. 自分の意見を言う
基本的なことだが、きちんと自分で考え、自分の考えを述べる。
2. 「推論のはしご」を共有する
自分の意見は、どんな事実や事象から、何を考え、どのように推測・推論して、その結論にたどりついたのかを、みんなが理解できるようにきちんと伝える。つまり、自分の意見としての結論だけではなく、思考のプロセスを含めて共有する。
3. 「結論」「理由」「具体例」「だから、どうすべきか」を端的に伝える
これは人に何かを伝えるときの必須項目である。
4. 相手の意見の背景を理解しながら議論を進める
話し手が、自分の思考のプロセスも含めて伝えるのと同時に、大切なのは聞き手の意識である。聞く側も、相手の意見の背景や理由、根拠を理解しようとしながら耳を傾ける。そのうえで、議論を深めるのだ。
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