日本人の「プレゼンの常識」は間違いだらけだ

滑舌のよさや美しい声は枝葉末節

心に刺さるプレゼンは「特殊技能」ではありません(写真:kasto / PIXTA)

前回前々回と、トヨタ自動車の豊田章男社長“推し”の記事を書き連ね、その中で、豊田社長の「アツい」プレゼンについてご紹介した。

今回のテーマは、そのプレゼンについてだ。「TED」などでも注目され、そのノウハウは日頃のビジネスの実に様々な場面で活用できる「超お役立ちスキル」。そんなプレゼンの「日本人の常識」は、他の多くの国からみると「非常識」であることが多い点について取り上げてみたい。

その説明に入る前に、筆者と「プレゼン」の関わりについて、お話しさせていただきたい。

メディアトレーニングとは?

新聞記者からPRコンサルタントの世界に飛び込んだ筆者だが、コンサル時代、多く手掛けたのが、メディアトレーニングという仕事だった。トップや経営幹部に対して、メディアのインタビューや会見のシミュレーションをし、その対応方法についてアドバイスをするというものだ。

わざと意地悪な質問をしたり、ひっかけ質問をして、「こういうところに気を付けましょうね」などと講釈を垂れる。そうやって、テクニックとしてのメディア対応術を教えていくうちに、疑問がわいてきた。果たして、こうしたスキルはトップたちのコミュニケーションの本質を改善することに役立っているのだろうか・・・と。

メディア対応スキルが役立つのは一年のうちのあわせてせいぜい数十時間、その他の数百、数千時間は、体系だったコミュニケーションのトレーニングや知識もなく、トップは我流の“コミュニケーション”をやっていくしかない。中にはとんでもない「オラオラ系」もいるし、言語不明瞭系も多くいた。

次ページ「コミュ力爆上げプログラム」を開始
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • スナックが呼んでいる
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • インフレが日本を救う
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
超大型機をハワイ線に投入<br> 全日空「A380」就航の成否

総2階建ての世界最大旅客機「エアバスA380」。ANAが国内で初めて導入し、5月24日に無事初便就航となった。路線は成田―ホノルル線。ハワイはJALの牙城だ。攻め入るANAの意気込みと「事情」を追う。