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「何も決まらない会議」には"推論"が欠けている "思考の背景"を共有すれば激変する

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  • 松岡 保昌 モチベーションジャパン代表取締役社長
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「自分の意見」と「推論のはしご」をセットで共有することで、会議の参加者全体の思考の広さと深さが劇的に変わる。全員の知恵を集めたうえで議論できる状態になるからだ。また、各自の立場やプライドなどにもこだわることなく意見を変えやすくなり、そのときどきの最適解に近い意思決定が可能になる。

「推論の根拠」のチェックは必須

「推論のはしご」には、もう1つメリットがある。それは、「思考の背景」の確認ができることだ。

人は自分の考えを、必ずしも事実に基づいて、発想しているわけではない。噂や情報の真偽がわからないのに「こんな話を聞いた」「こんな情報が報道されていた」というだけで判断の根拠にしてしまうことも多い。

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どのような情報に基づいて、どのように考えたのか、それぞれが根拠や前提を共有することで、考える背景が間違っていないかどうかのチェックにもなる。

もし間違った情報や、真偽が疑わしい情報をもとに「推論」されて出された結論であれば、かなり危ういと言わざるをえない。そのようなことが発覚した場合には、たとえ時間を多く要しても、その会議では「次回までに、事実を確認するという作業をきちんとやったうえで、もう一度議論をやり直しましょう」というように結論を出したほうがいいくらいだ。

そもそもディスカッションは、会議において最も重要な行為である。しかし、効果的に運用している会社は少ない。何時間も同じような話をだらだらと繰り返し、議論が広がらず、深まってもいないのに時間が迫ると採決で決めてしまいがちだ。結論らしきものは出るかもしれないが、それが適切な解かどうかは怪しい。

会議におけるアウトプットの価値を最大化する意味でも、どの会社も、ディスカッションの質を高めるための訓練をきちんと行うべきなのである。

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