速報・就職人気企業ランキング100--2011年卒業生が就活前に選んだ就職したい会社

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業績好調が目立つ企業も順位を上げている。ニトリは昨年241位から44位に、ユニクロは昨年234位から97位へと、大幅なランクアップとなった。業績だけでなく、成長性をアピールしていることや、身近に店舗があるといった知名度の高さも人気を後押ししている。

「身近さ」と「知名度」でいえば、ゲーム関連企業も引けを取らないだろう。任天堂は、昨年35位から11位にランクアップ。スクウェア・エニックスは、ドラゴンクエストIXの発売という話題性もあり、73位から43位に順位を上げた。また、バンダイナムコゲームス(同109位→今年45位)、ソニー・コンピュータエンタテインメント(同102位→同52位)など、各社順位をアップさせている。コアユーザーである学生にとって、ゲーム業界は魅力ある就職先として映っているようだ。

続いて属性別ランキングを見ていこう。男子ランキングは、順位が大きく入れ替わったのが特徴だ。男子1位のソニーは、昨年6位からトップに。任天堂は20位から2位、パナソニックは19位から6位、JR東日本やNTTドコモも大幅なランクアップでトップ10入りを果たした。一方、女子ランキングと文系ランキングは変化が少ない。メガバンクの順位が上がったが、例年どおりの常連企業が顔を並べている。

安定志向により、伝統的な重厚長大企業が見直される

男子同様、大きな入れ替わりを見せたのが理系ランキングだ。昨年に引き続きトップ10に入ったのは、3社(ソニー、パナソニック、トヨタ自動車)のみ。ほかはすべて入れ替わった。またメーカーが強さを見せ、人気復活の兆しを見せている。三菱重工業と東芝は、総合ランキングでも大幅に順位を上げた。今年は会社の歴史が長く、伝統的イメージのある企業がランクアップする傾向がある。これも「安定」を求める学生の志向が表れたのかもしれない。

業種別ランキングはどうだろう。金融は、1位から8位までは昨年と同じ順位という変化の少ないランキングとなった。そんな中、日本銀行が9位にランクイン、トップ10初登場となった。

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