速報・就職人気企業ランキング100--2011年卒業生が就活前に選んだ就職したい会社

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3位には資生堂がランクイン。女子に圧倒的な人気があるのが特徴だ(女子1位、男子53位)。それに比べ、男子ランキングの低さは気になる。男子学生に就職先としていかに意識させるかが、今後の課題だろう。

4位は電通(昨年3位)、5位は博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ(昨年2位)に。昨年のトップ3からそろって順位を下げた。アサツーディ・ケイ(同28位→今年38位)も下げており、広告業界の人気に陰りが見られる。宣伝広告費の削減による業績悪化がメディアなどで報じられたことが影響したのだろう。

広告だけでなく、マスコミ全体が軒並み順位を下げている。テレビ朝日(昨年6位→今年12位)、日本テレビ放送網(同10位→同26位)、TBSテレビ(同19位→同30位)。講談社(同11位→同16位)、小学館(同29位→同59位)。業績だけでなく、厳しいと報じられる就職環境から、早々と難関のマスコミに見切りをつける学生が多いようだ。

6位は全日本空輸(昨年5位)で、ここ数年は安定した人気だ。日本航空(同14位→同19位)の経営悪化が報道されるにつれ、航空業界を希望する学生の票が同社に集まり、2社の順位差は年々広がっている。

8位のJTBグループ(昨年7位、女子2位)、9位の集英社(昨年9位、女子3位)は、ともにトップ10の常連で、女子の人気が高いという共通点がある。特に集英社は、逆風のマスコミ業界の中、女子人気に支えられて順位を維持した。

10位には、バンダイがランクイン。男女・文理から安定した支持(男子11位、女子17位、文系13位、理系16位)を集め、速報版で初のトップ10入りを果たした。

インフラ企業に注目集まる、ニトリ・ユニクロは大躍進

注目されるランキング動向としては、公共性の高いインフラ企業の人気上昇が挙げられる。17位のJR東日本(昨年39位)、20位のNTTドコモ(昨年42位)、40位の東京電力(昨年79位)、47位のJR東海(昨年95位)などだ。「安定」を求める学生の気持ちは根強いようだ。

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