「共働き」でも上手に中学受験を乗り越える策

春のスタートダッシュをどうかければいいか

中学受験は学習範囲が決まっており、どこの塾でも事前にそれらを系統立てたカリキュラムに落とし込んでいる。全体像がわかっていれば、時間がないなかでも効率化の手だてを考えられそうだ。

共働き家庭の親なら、父母ともに限られた時間のなかで仕事やチームのメンバーをマネジメントして成果を上げるスキルを磨いているケースも多く、そういった日々の仕事の経験を役立てることができるだろう。

「具体的には、塾の新しい学年が始まったら、親がカリキュラムやテストのスケジュールを把握します。クラス分けの大切なテストの前に、何をどのくらい復習すべきかを予定しておいて、たとえその週は通常授業の予習復習がおろそかになったとしても、テストの対策を優先するなど、効果的な学習計画を立てる。

塾の成績が上がり、クラスが上がれば子どものモチベーションが上がります。その結果子どもが自立的に勉強できるようになれば、学習効率もよくなります」(西村氏)

中学受験の際に親としていちばん時間と気力が必要なのは、子どもを机に向かわせること。「勉強しなさい!」と言わなくても、子どもが能動的に学習を行うようになれば、親が受験に関わる時間の不足をカバーできそうだ。

自ら学ぶ姿勢は、中学受験が終わった後にも大きな強みになる。そこまで持っていくことは並大抵ではないが、中学受験を機にチャレンジする価値はあるだろう。

親の管理力が及ばない!そんな場合はどうする?

とはいえ、言うは易く行うは難しだ。「日々の家事ですらままならないのに、子どものマネージャーとして敏腕ぶりを発揮できる気がしない」「毎日が激務で、帰宅時間が深夜になってしまう」という人もいるだろう。

中学受験を始めるからには、親も生活を変えることを受け入れなければならないが、どうしても時間が足りない分は、家庭教師に頼って家庭学習をアウトソーシングするという手もある。

「近年上位難関校を目指す子どもたちは、どこかのタイミングで家庭教師と塾を併用しているケースが多いでしょう。いい家庭教師は早い段階で押さえられてしまいますから、2月から家庭教師をつける人も多いです。ただ、家庭教師は優秀なプロフェッショナルでなければ意味がありませんが……」(西村氏)

単に学歴がいいといった理由で、学生に家庭教師を頼むのはNG。プロの家庭教師でなければ、週に1〜3時間程度教えたぐらいでは中学受験には太刀打ちできないという。

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