「出世ばかり考える人」が結局、成功しない4理由

上司の前だけ「いい顔」…あなたは大丈夫?

出世にこだわる人が、結局出世できないやりがちなこととは?(写真:xiangtao/PIXTA)  
来年2020年で創業35周年を迎える株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンのCo-founderおよび取締役社長であり、自ら編集した書籍も累計1000万部を超える干場弓子氏。
直近では、ディスカヴァー編集教室を開校し、広く後進の指導にも力を注いでいるほか、TV・雑誌・新聞・ネットメディアにも多数登場、大学・社会人・出版人向けの講演も多数行っている。
この度、初の著書『楽しくなければ仕事じゃない――「今やっていること」がどんどん「好きで得意」になる働き方の教科書』を上梓した干場氏に「『出世ばかり考える人』が、結局ダメな4大理由」について解説してもらう。

「出世」は自分の理想を実現する手段の1つだった

新興企業のつもりでいた弊社ディスカヴァー・トゥエンティワンも、気がついたら来年2020年で創業35周年になる。

『楽しくなければ仕事じゃない――「今やっていること」がどんどん「好きで得意」になる働き方の教科書』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

この仕事をしていて、時代の流れはつねに感じている。働く若い人たちの意識の変化についても、そうだ。

まず学生。「安定志向」で、「生涯、安泰に暮らそう」という守りの姿勢の人が増えている一方で、新卒のときから、「いずれは自分も起業を」と転職を当然のものとして、最初の就職をかつてほど深刻に考えない学生も増えているように思う。

入社後も、定時退社や副業を率先して行い、結婚して子どもができれば、男性社員も育休や時短勤務を申請するのが、普通になってきた。要するに「昭和的出世」、言ってみれば「島耕作的世界に憧れる時代」は終わった、のである。

しかし、それでも組織に数年もいれば、多くの人が「やっぱり出世したい」と考えるようになる。なぜなら、地位を得れば、裁量権や責任・権限が増え、「正しい」と思ったことがより多く実行できることが見えてくるからだ。

例えば、出世競争の権化的職場ともいえそうな官僚の世界でも、若手官僚たちはみな、国のためと志に燃えている。少なくとも私の知っている多くの人たちは。出世は「その理想を実現するための手段」だった。

けれども、「手段は目的化する」のが常。エントロピーの法則と同じくらい強力だ。で、組織の大小を問わず、何割かの人が、「出世ばかり追いかける人」になってしまっていることに気づく。それによって、かえって出世から遠のくことが多いにもかかわらず。

では、なぜ「出世ばかり追いかける人」は結局、成功しないのか。ここでは主な4つを挙げてみる。

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