「出世ばかり考える人」が結局、成功しない4理由 上司の前だけ「いい顔」…あなたは大丈夫?
「出世ばかり考える人」が成功しない3つ目の理由は、「上ばかり向いて、下を見ず部下を育てない」からである。
真のリーダーは「下から押されて」なる
かつてのピラミッド型組織は、基本「トップダウン」。合議制でなかなか決まらないと言われる日本企業でも、基本は、上意下達。つまり、社員は上だけ見ていればよかった。
その人の「リーダーシップ」とは関わりなく、部下は役割としての上司に、仕組みとして従った。だから、上司に引き上げられることが出世につながった。
しかし、いまやリーダー像は大きく変わっている。「サーバント型リーダー」「コーチング型リーダー」など、上司は、下を育て、部下から引き出してナンボ、なのである。組織もそれに応じてボトムアップ式のものに変容しつつある。
そうでなくても、リーダーは、そもそも「フォロワー」がいてこそリーダーたりうる。
かつてのように、ただ、役職を得れば、部下がフォロワーとなってくれるということはない。下の人たちに、敬われ、あるいは慕われてこそ、リーダーとなれるのだ。
しかし、出世ばかり考えている人は、いつも上ばかり見ているから、当然、下の人からは慕われない。昔はよくても、今は、違う。若いうちは、多くの人は、「出世」に魅力を感じていない。出世のために、上司にいい顔をしようなどとは思っていないのだ。
しかし、尊敬できる人なら、話は異なる。地位ではなく、その人の仕事の実力と人間性に従うのだ。そして、そういう人が、下から押されてリーダーとなる。
というわけで、出世ばかり考えている人は、「フォロワー」となる部下がつかず、リーダーになれない。それでは、今の時代、「出世」は難しいだろう。
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