仕事で評価されない人はミスの対処を知らない 18コに分けられた要因をつかめば挽回できる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

オリジナルは組織の責任・個人の責任の両面から網羅してまんだら化していますが、今回は個人の失敗にターゲットを絞り、作り直しました。

要するに、この図に書かれている項目は、個人の問題として起こった事故や不祥事の原因を網羅しており、それを1つずつたどって検討すれば、ビジネス・日常生活に関係なく、個人の失敗原因が発見できるというわけです。

この方法で、冷静で客観的な分析ができるワケ

何かミスや失敗の処理が終わったら、この図の外周にある18個の要因を順番に眺めていってください。そして、18個の中から、これこそが主原因だというものを1~3個、選び出すのです。

なお、「計画外外乱」は「自然現象、交通機関のトラブル、事故など、その計画とは直接関係のない物事によって進捗が妨げられること」を指します。

このように形になった図を眺めていくスタイルをお勧めする理由は、何よりも冷静に、客観的に向き合うことが重要だからです。

私自身、過去に超小型PCを使った回路のテストを行っていて、入出力ピンをショートさせPCをおしゃかにしてしまったことがあります。その失敗体験から言えば、当初はその原因を「雑念」とその上位の「注意不足」だと考えていました。しかし、それに対する経験がごく浅く、入出力ピンの扱いを甘く見ていたという「人材能力不足」とその上位の「計画不良」、学習が足りなかったという「学習機会欠如」とその上位の「学習不足」があったことを、確かめる結果となったのです。

なぜ、当初の私の分析が浅かったかというと、この失敗自体の金額的な損失は数千円しかなかったのですが、私にとってショックな出来事だったからです。今でも、思い出すだけで少し嫌な気分になります。

それでも、まんだら図がナビゲートする形での分析ならば、自分の失敗を第三者の冷静な気持ちを持って見ることができます。まんだら図を用いた分析によって、ミスや失敗と客観的に向き合うことができるわけです。

この図を使いこなす際のポイントは、「自然」はなるべく選ばないこと。なぜなら、「自然」によって起こったミスや失敗は改善の余地がなく、成功のための材料とすることもできないからです。

また、「注意不足」も根本的な解決が難しいので、それだけを原因として選出しないほうがいいでしょう。

次ページミスや失敗の原因を一つひとつ分析、蓄積していく
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事