仕事で評価されない人はミスの対処を知らない 18コに分けられた要因をつかめば挽回できる

拡大
縮小

そのため、起こしてしまったミスや失敗に対して適切に対処できても、その後は、

「気持ちを切り換えて、次の仕事にとりかかろう」

「次回はミスしないように気をつけよう」

などと考えてしまいます。とくにミスや失敗で強く叱責されたりすれば、一刻も早く忘れてしまおうと思うのではないでしょうか。

しかし、実はこのような考えこそが、次のミスや失敗の始まりです。

ミスや失敗で評価をガクッと落とす人の共通点

例えば「気持ちを切り換え」て、そのミスや失敗の記憶を追いやってしまえば、忘れた頃にまた、「似たようなミスや失敗」を繰り返すことになります。

あるいは「次回はミスしないように気をつけよう」とした人は、注意力や集中力が散漫になったら、また同じような失敗をしでかすでしょう。

私たち人間は、職人さんのように機械には到底及ばない精密作業をできる反面、注意力や集中力を一定水準に維持することがとても苦手です。そのため、例えば少し睡眠不足だったり、急いでいたり、気になることがあればまた、同じミスや失敗を繰り返すことになるのです。

同じミスや失敗を繰り返せば、当然、前回以上に叱責をされるでしょうし、

「あの人、またミスしてる」

「あー、あそこでミスした人は、確かにそこでもミスするかもね」

「やっぱり、まだまだ頼りにならないな」

など、周囲からの評価や信頼も落とすことになるでしょう。

一方、ミスや失敗を通して成功をつかみとれる人は、ミスや失敗を処理し終えた後にもう1つ、「とあること」をしています。起こしてしまったミスや失敗の原因を客観的に分析し、2度と繰り返せないレベルで克服しているのです。

次ページ「ミスや失敗の客観的な分析」を仕組み化すると
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT