ミスを極度に恐れる人が「実は損している」理由 焦って保身に走るほうがかえってよくない
「失敗は成功のもと」
「ミスを恐れず、どんどんチャレンジしなさい」
「失敗を恐れて小粒になるのが、一番よくない」
仕事をしていると、よく、このように言われます。たしかに、会社で活躍している人たちは、皆、失敗を恐れず伸び伸びと仕事をし、しかも成果を出しているように見えます。
しかし、世間を見回してみるとどうでしょうか?
たった1回の失敗で、次へのチャンスを失ってしまった人。ミスが考課に響いてしまった人。ちょっとしたことなのに、何度も叱責してくる上司……。
どうも、「失敗を恐れるな」と言われる割に、いざ失敗した先には、明るくない未来が待ち受けているように見えます。
ですから、ビジネスで成功するために「とにかくあらゆる手段を講じて、ミスを徹底的に排除する」というのは、1つの有効な手段といえるでしょう。
出世が速い人ほど「ミスを愛する」3つの理由
しかし私は、「失敗した!」「しまった!」と思ったときこそが、ビジネスパーソンに最も大きな成長をもたらすチャンスであると考えています。それには、3つの理由があります。
1つ目の理由は、人が「もっとうまくやろう」「能力を向上させよう」と最も強烈に思うのが、「うまくいかないとき」だからです。
実際、ミスや失敗をしてしまったら、それを客観的に観察し、原因を分析して根本的な解決を図る必要があります。ミスや失敗に対してこのように向き合うのは、言うは易く行うは難し。ですが、このプロセスを経た先には、必ず、対応力や思考力、計画力、分析力などの向上が待っています。
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