やる気がない人ほど「まず手を動かすべき」理由 どれだけ退屈でも集中力は後からついてくる
前回は集中状態に入りやすい環境をつくる方法をお伝えしてきました。でも、いざ集中状態に入れたとしても、その集中はいつかは切れるもの。そしてひとたび集中が切れると、再び集中状態に戻るのがとても難しかったりします。
例えば、仕事の資料づくりに没頭し、キリのいいところまで終わったので、いったん休憩することに。ところが、お茶を飲んだり人と話したりSNSをチェックしているうちに、作業に戻るのがだんだんおっくうになってくる。
そろそろ作業を再開しなくちゃ。でも今日は結構頑張ったから、もうちょっと休んでもいいか。そんなせめぎ合いを何ターンか繰り返したすえに、なんとか同じ作業を再開したときは、休憩に入ってから相当な時間が経過していた。しかも、いざ再開したものの、どうにもやる気が乗ってこない……。
「キリの悪いところ」でやめるメリット
これと似たような経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。キリのいいところで作業をやめたら、せっかくの集中もそこでプツンと切れてしまう。これを解消するには、いったいどうすればいいでしょうか。
答えは、「作業をやめるときは、あえて“キリの悪いところで”やめる」ことです。いったいどういうことなのか、ご説明しましょう。
もう1度想像してみてください。あなたは大切な仕事の企画書をつくっているとします。複雑でボリュームも多いので、集中して作業をしているにもかかわらずなかなか終わりません。そこであなたはいったん休憩することにする。しかも、1枚目の終わりや項目の終わりといったキリのいいところではなく、思い切って“文章の途中”でやめてしまう。
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