「MBAで学んでも結果が出ない人」の残念な理由 コンセプトが使いこなせない3つのパターン

経営学の泰斗、ミンツバーグの苦言
一時期、アメリカで「MBA不要論」「MBA有害論」が提唱されたことがあります。その先鋒となったのはマサチューセッツ工科大学の著名教授、ヘンリー・ミンツバーグです。『マネジャーの仕事』や『戦略サファリ』といった著書でも有名なマネジメント論の泰斗です。
彼は以下のような趣旨のことを述べました(筆者が多少「翻訳」しています)。
「実際のビジネスは複雑なものであるのに、MBA教育はビジネスを単純化しすぎて教えている。それでは現場で通用しない」
「マネジメントをやったことのない人間に『マネジメントができる』と錯覚させ、実際に『勘違いした人間』を大量にマネジメントのポジションに送り込んでしまった」
これらの意見は、完全には同意できないまでも一面の真実があり、それゆえに多くの人々の支持を得ました。
ただ、勘違いしてはならないのは、ミンツバーグをはじめとするMBA懐疑論者も、MBAで教えている経営学そのものを否定してはおらず、むしろ正しく学ぶべきだと言っていることです。
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