薄毛なのに堂々とできる人の「髪型」を作るコツ 同じ悩みを持つ美容師が伝授、セットの基本

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まず、カット。サロンに行っていただくことを前提としたオーダーのコツから。絶対的に気をつけていただきたいのは「サイドの膨らみ」だ。

先ほども申し上げたが、薄毛になると、どうしたって残っている髪を大切に伸ばしたくなる。その気持ちはよくわかる。しかし、それだけは絶対にしてはいけない。頭のサイドの髪を刈り上げる、またはすきバサミですいて量を減らしてしまうのだ。

せっかく髪があるのにもったいない、などと思ってはいけない。この「サイドの膨らみ」こそがやぼったさに直結する。

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サイドがすっきりしたら、前髪だ。M字の方に多いのが、長めの前髪だ。長い前髪が後退部分で「割れて」地肌が露出してしまうケースが非常に多い。M字型の薄毛は、前髪の割れから見える地肌の面積が大きいほど印象が強くなる。であれば、前髪を短くして割れから見える面積を少なくするか、前髪が後退部分で割れないように頑丈にセットするかの2択になる。お勧めは前髪を短くするほうだ。

サロンで前髪のカットをオーダーする際は、「何センチ切ってほしい」ではなく、「おでこの半分くらいの長さに揃えてほしい」というように毛先の着地点を言うのが確実だ。「全部を5センチ切るとM字部分が短くなるから、M字のところは長く、センターは短く」という言い方も意図が伝わりやすくていい。

セットの極意

次はいよいよセットだ。

◇セットに必要なもの

①ドライヤー(高機能なものでなく、カラカラに乾く安価なものが好ましい。できればクール機能は欲しい) 
②ワックス(パウダーワックス、もしくはハードタイプの固形ワックス) 
③ハードスプレー 
④テールコーム(柄の先がとがった櫛。100円均一ショップなどでも買える)
の4点だ。

まずは、簡単にシャンプーをする。頭皮が寝汗や皮脂で汚れていたらプロでもセットは難しい。そして、着替えをする。せっかくセットをしても着替えをして台無しになってしまっては水の泡だ。

◇さあ、ドライヤーから開始

①下を向いて後頭部からドライヤーをあて、髪を頭頂部、前頭部に向かって形づくりながら乾かす 
②6~7割乾いたら、頭頂部にボリュームを出す。髪を上に引っ張り、前から根元にドライヤーをあてる 
③そっと手を放すと頭頂部にボリュームが出ている 
④前髪はセンターの前髪を手で持って、根元に風をあてる。おでこと前髪の間に隙間を作る感覚で 
⑤右か左に前髪を流す場合は後頭部からなでるようにドライヤーをかけて流していく
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