自然災害後の住宅復旧がなかなか進まない事情

住宅の屋根補修にかなり時間が必要な理由

先日、首都圏を襲った台風15号のような大災害はこれからも起こりうる。今後、どのような備えをしたらよいのだろうか。写真は千葉県鋸南町にて(写真:共同通信)

9月8~9日にかけて、首都圏を襲った台風15号。消防庁のまとめによると住宅被害は全体で2万棟超になっている。停電も長く続いている。なかでも、千葉県では9日午前8時のピーク時に約64万軒におよび、ほぼすべてが解消するまで長く時間がかかった。

千葉県市原市にあるAさんのご自宅では3日間ほど停電し、体力的にも精神的にも厳しい生活を強いられた。台風通過後の数日は気温、湿度とも上昇し、過ごしづらい日々が続いたからだ。食料や飲み水、入浴、移動手段の確保にも苦労したという。

法外な額でブルーシート販売

千葉県では27日時点で、1万8671棟の住宅被害が確認され、このうち全壊が114棟、半壊は1371棟となっている。被害の多くは屋根の損傷のようだ。館山市にあるBさん宅では屋根の一部が吹き飛ばされ、室内が滝のような状態になったそうだ。

屋根の一部が損傷した住宅などについては、自治体や自衛隊、住宅事業者などの関係者、そして住民自らが屋根に登り、ブルーシートを掛けるなどして応急処置を施している状況だ。

このような規模の大きい災害の後には、ブルーシートを法外な値段で販売したり、リフォーム業者を装ったりする不届き者もいる。今回もそうした情報がSNSなどで広がっており、自治体や警察などが注意を呼びかけている。

本稿がアップされた今も、断水を含めた不自由な暮らしの中、復旧への動きが続いている地域もある。この場を借りて、被災生活を経験された方、何より今も苦労されている方にお見舞いを申し上げたい。

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