日本で初めて「政策」を看板にした学部
船橋洋一(以下、船橋):慶應の湘南藤沢キャンパス(SFC)では私も2011年から2014年まで3年間、教えたことがありますが、とても活発でよい校風だと思いました。鶴岡さんは主にどのような分野やテーマで教えておられるのですか。
鶴岡路人(以下、鶴岡):国際政治と国際安全保障、そしてもう1つがヨーロッパの現代政治です。
船橋:総合政策学部には政策研究を志向する学生も多いと思いますが、どのような印象をお持ちですか。
鶴岡:非常に自由な環境です。「楽しくあるべき」というのがキャンパスの価値観として共有されているのはすばらしいことです。政策研究に打ち込む学生も少なくありませんが、緑豊かなキャンパスの牧歌的雰囲気と、外交・安全保障のぎとぎとした現場のギャップはかなりありそうです。その意味では、政策現場のリアリティーをいかに感じてもらえるかが重要だと思います。
総合政策学部は日本で初めて「政策」を看板にした学部ですから、これまでの蓄積もありますし、また、今後に向けても政策研究をしっかりもり立てていかなければなりません。
船橋:大学で「政策」と銘打った学部はかなりあるのですか。
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