●選考・面接は早期化の予測
【図8】
【図8】は、採用担当者に、今後の選考・面接の時期について聞いてみた結果だ。日本経団連の採用活動に関する倫理憲章や各企業の採用計画数の決定がずれこんでいるが、意外にも「昨年より早くなると思う」が29.8%(128社)と、「遅くなると思う」の16%(69社)を大きく引き離した。
【図9】
ではいつ面接を行うかを聞いた【図9】ところ、3月が最も多く31.6%(136社)、ついで4月の24.7%(106社)、その次に2月の21.6%(93社)となっており、回答企業にうち4月より前に面接を行う企業は60.9%に達している。
【図10】
採用の自粛化を求める学校関係者からは「けしからん!」という声が聞こえてきそうだが、学校から指導を受ける立場にいる学生の声を見ていただくと【図10】、当の学校の指導が極めて不徹底であることがわかる。大学のキャリアセンターや指導教授から、最終学年になるまでは選考面接を理由に授業や実験を休んではならないと指導されているか聞いたところ、指導されていると答えた学生は全体の11.9%(164人)に過ぎない。企業に採用早期化の自粛を求めたところで、自ら学生に指導を行っていないようであればそれこそ問題だと言わざるを得ない。一方で学生に年明けから取り組みたいことは何かを聞いた【図11】ところ、「社員と直接話をしたい」「なるべく早く面接を受けたい」「少人数のセミナーに参加したい」が突出した数字を示していた。
【図11】
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