「高齢ドライバー」が危険だとわかる統計的根拠 若者ほど「死亡事故」起こしやすいデータも
今度は、運転免許保持者1万人当たりの死亡事故件数を見てみましょう。
[図表5 免許1万人あたりの死亡事故数]
![](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/c/2/570/img_c23ab69318911acd11b49306eb4d936157025.jpg)
こちらは平成に入って一貫して下がり続けており、死亡事故を起こすドライバーは減っていることがわかります。
年齢層別に見ると若年層、高齢層、壮年層の順に低くなっており、若者は交通事故のみならず、死亡事故も起こしやすいといえます。つまり、最も死亡事故を起こしやすいのは若年層ということになります。
高齢層の事故が増えている理由
ここまでをまとめると、
・死亡事故を起こす割合は若者が高い
ということがわかりました。
では、はたして高齢者の人口を加味しても高齢者の事故は増えているといえるのでしょうか。そこで交通事故件数、死亡事故件数、人口に占める高齢層の割合を比較してみたのが次のグラフです。
[図表6 高齢層率]
![](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/2/e/570/img_2e80c0b0c3e19db0556f59809bf8a61862396.jpg)
これを見ると、交通事故件数、死亡事故件数、人口に占める高齢層率は右肩上がりになっていますが、その傾きはどれも同じであり、高齢者が増えるに従って高齢者による交通事故や死亡事故が増えています。つまり、「高齢者の交通事故や死亡事故が増えたのは、高齢ドライバーが増えているから」と言えそうです。
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