「高齢ドライバー」が危険だとわかる統計的根拠

若者ほど「死亡事故」起こしやすいデータも

この第一当事者の推移を見ることで、歩行中の高齢者の事故などの影響を取り除くことができます。ただし、運転を誤って電柱に衝突して運転者自らが死亡した場合も、歩行者をはねて死亡させた場合も、同じように「第一当事者としての死亡事故」としてカウントされるので、「死亡事故イコール他人を死なせた事故」とはならないことに注意しましょう。

交通統計には上記のような対物事故、対人事故を区別した統計も掲載されていますが、これらはその総数のみで年齢別のデータはないため、ここでは取り上げません。またここでは、自動車、自動二輪、原動機付自転車(原付バイク)を運転中の事故のみを比較しており、自転車の運転中や歩行中に第一当事者となった事故は含んでいないことにも留意してください。

高齢者の交通事故は「右肩上がり」

[図表1 交通事故数]

まずは基本となる交通事故数を見てみましょう。若年層(16〜24歳)、壮年層(25〜64歳)、高齢層(65歳以上)でまったく異なる推移となっているのが特徴的です。壮年層は2000年代をピークとする山型、若年層は右肩下がり、高齢者は右肩上がりとなっていて、高齢者の交通事故が増えているのが明確にわかります。

[図表2 死亡事故数]

続いて第一当事者となった死亡事故数を見てみると、若年層、壮年層とも右肩下がりなのに対し、高齢層は横ばいとなっており、相対的に高齢層の死亡事故が増えている印象を与えます。

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