物事が続かない人が性格変えても続かない理由 誰と過ごしどこに住みどこで働くかで変わる

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心に効く力④「簡単にする」

私たちは“簡単”の意味を正しく理解していないのだ。しかし重要なのは、物事を“本当に”簡単にすること。

人は簡単なことをしたがる。簡単なことを楽しいと感じ、続けようとする。(中略)研究も、この事実を裏付けている。人はいつも相反する力によって左右から引っ張られていて、どちらか強い方の行動をとる。ランニングをするか、ワインを飲むか。執筆を続けるか、電話に出て友達と話をするか。私たちは常にこうした競合する複数の力に引っ張られている。そして、簡単な方がその力が強くなる。人は簡単なことの方に流されるのだ。(142〜143ページより)

想像するだけでは実現しない

心に効く力⑤「ニューロハックス」

“想像し、その意志を持てば、行動は変えられる”という考え方は科学的に間違っているとヤング氏。想像するだけでは実現しないし、真実は逆であることを社会心理学は明らかにしたのだそうだ。まず変えるべきは行動であり、その結果として心が変わるということ。言い換えれば、行動を変えることで、脳を“騙す”という考え方である。

どれだけフロイト派の心理療法に通い、自己啓発書を読んでも、心をコントロールするのは簡単ではない。何年、下手をすれば一生かけても、“心を変えることで行動につなげる方法”は学べない。なぜなら、前提となる考えが間違っているからだ。だが安心してほしい。心をハックすることで、従来よりはるかに簡単に「なし遂げる力」を高める、科学的に裏付けられた方法がある。本書ではこれを「ニューロハックス」と呼ぶ。(169〜170ページより)

心に効く力⑥「夢中になる」

人が“夢中”になって何かを続けようとするとき、よく用いられるアプローチは、ポイントやバッジ、お金などの報酬を与え、行動(や製品)を魅力的なものにする「ゲーム化」。しかし、心理学的に正しい方法を取らなければ、ゲーム化が機能しないのも事実。

原理はシンプルだ。人は、何かをして報酬を受けると、そのことを続ける。これが、「なし遂げる力」を高めるのに必要な「夢中になる力」だ。(中略)常識的な範囲を超えて私たちを行動に駆り立てるものには、人を“夢中”にさせる何かがあるのだ。(204〜205ページより)
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