敵を友人に変える「ニューロハックス」の威力 UCLA医学部教授が教える「脳をだます」技術
ニューロハックス=「脳をだますトリック」
世間一般では、「行動を続けるには、まずそのことを頭で考えなければならない」と思われている。だが、それは発想が逆なのだ。つまり、まず小さな行動を起こし、それを頭で認識することによって、行動を続けられるようになる。
このときにカギを握るのが自己認識だ。人は、自分自身をどう捉えているかに基づいて行動をとることが多い。
ブログを書き終えるか、カクテルを飲むか? あと10分走り続けるか、残りは歩くか? もう一日禁酒を続けるか、誘惑に屈してアルコールを解禁するか?
こうしたときに影響するのが、過去に似たような状況でとってきた行動と、その経験を通して自分自身に抱いているイメージだ。ブログ記事を書き終えることを習慣化している人は、途中でやめて酒を飲んだりはしない。過去の経験によって“すべきことを終えてから休憩をとる”という自己イメージが培われているので、それに合わせた行動をとるべきだという心理が働く。
ランニングをあと10分間続けるかどうか、禁酒をもう一日続けるかどうかも、過去の行動を通して自分をどう認識しているかに左右される。“あと一踏ん張り”を繰り返してきた人は、その自己イメージを保つために、苦しい状況でも、それまでと同じような行動をとろうとする。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら