学校の「宿題が苦痛」な子が日々を乗り切るコツ 「7つのステップ」に分解するとラクになる

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「宿題がつらい」は多くの子の悩みの種です(写真:Fast&Slow / PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

中1の娘がおります。中学校生活、課題が多いのもある程度覚悟していましたが、「書く」宿題の多いこと……漢字やアルファベット、英単語……すでに英語を勉強している子も多く、宿題は作業?修行⁇です。
娘の学校はICT教育や英語教育にも力を入れている(はずの)私立中高一貫校ですが、宿題は昔ながらの感じです。上の子たちは公立高校ですが、やはり課題の多さには苦労していました。自分のやりたい勉強、すべき勉強の時間の妨げにもなる場合もあるように思います。宿題の量と質……悩ましいです。どのように考えればよいでしょうか。
(仮名:井上さん)

問題は宿題そのものではなく、宿題の出し方

宿題の質と量、確かに悩ましい問題です。かつて子どもの頃に、宿題に悩まされた経験を持つ大人も多いはずです。できればやりたくないという人も少なくない中、多くの学校で相変わらず「宿題」が出され続けています。

もちろん、教育現場の事情もあります。声として聞くのは、保護者から「うちの子は勉強しないので、宿題を出してください」と要求されるということです。学校が宿題を出していれば家で勉強する姿が見られ、安心するということでしょうか。ですから、一概に教育現場側の一方的な押し付けとまでは言い切れません。

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しかし“宿題問題”は、放っておくと勉強嫌いを作り出しかねません。宿題がやれない自分、宿題をしないと怒られる自分によって、自己肯定感が引き下げられ、勉強からますます遠ざかることもありえます。

井上さんの学校では、宿題が大量に出ていて、しかも「修行」という言葉まで使われているということは、やる意味を見いだせないような内容だとお感じになっていることでしょう。

ここで誤解をしてはならないのは、宿題そのものが悪いのではなく、宿題の出し方に問題があるということです。

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