ところが、ここでまた問題が起こります。効率的に時間を使うにはスケジュールを作ることが必要ですが、多くの子どもたちはその経験がなく、ましてや、効率的な時間の使い方など当然教えてもらったことがありません。従って、「効率的にやるように」と言われても、どうすればよいかわからないのです。
やるべきことを15分単位の「作業」に分割
そこで次のようなステップをとっていきます。
【ステップ2】(できれば親子で)子どもの1日の生活がどうなっているかを書き出す(例:7:00起床 7:30朝食 8:00登校 18:30帰宅 19:30夕食 21:00塾の宿題と学校の宿題など)
【ステップ3】書き出したスケジュールの中で、使えそうな15分の隙間時間がいくつあるか見つける(10分単位でも構いません)
【ステップ4】15分の隙間時間でできる勉強を書き出す(例:アルファベット書き5回、数学の計算問題10問、国語のP15〜20の音読1回など)
【ステップ5】ステップ4で書き出した15分単位の作業を、ステップ3で見つけた隙間時間に割り振る
以上のようにして、まずはやるべきことを15分単位でできる「作業」に分割してしまい、それをスケジュールに書き込んでいくのです。
そして次のことを行ってください。
【ステップ7】終わらなかった「作業」は1週間以内で調整する(とくに土日で調整)
以上のことをやっていけば、多くの場合、宿題はある程度こなしていけるようになるでしょう。
習い事がたくさん入っていたり、部活動で時間が取られたり、塾で忙しいなど、何かとやらなければならないことがたくさんある子も少なくありません。そんなときほど、上記の7つのステップを行いましょう。時間のコントロールができ、そのうちそれが習慣化されることで、「努力」をしなくてもこなせるようになっていきます。
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