学校の「宿題が苦痛」な子が日々を乗り切るコツ 「7つのステップ」に分解するとラクになる

✎ 1〜 ✎ 112 ✎ 113 ✎ 114 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ところが、ここでまた問題が起こります。効率的に時間を使うにはスケジュールを作ることが必要ですが、多くの子どもたちはその経験がなく、ましてや、効率的な時間の使い方など当然教えてもらったことがありません。従って、「効率的にやるように」と言われても、どうすればよいかわからないのです。

やるべきことを15分単位の「作業」に分割

そこで次のようなステップをとっていきます。

【ステップ1】1週間が一目でわかる表を用意する(縦に時間が書いてある表)

【ステップ2】(できれば親子で)子どもの1日の生活がどうなっているかを書き出す(例:7:00起床 7:30朝食 8:00登校 18:30帰宅 19:30夕食 21:00塾の宿題と学校の宿題など)

【ステップ3】書き出したスケジュールの中で、使えそうな15分の隙間時間がいくつあるか見つける(10分単位でも構いません)

【ステップ4】15分の隙間時間でできる勉強を書き出す(例:アルファベット書き5回、数学の計算問題10問、国語のP15〜20の音読1回など)

【ステップ5】ステップ4で書き出した15分単位の作業を、ステップ3で見つけた隙間時間に割り振る

以上のようにして、まずはやるべきことを15分単位でできる「作業」に分割してしまい、それをスケジュールに書き込んでいくのです。

そして次のことを行ってください。

【ステップ6】終わった「作業」を赤ペンで塗り潰す(この作業によって自分がこなしたことが「見える化」される)

【ステップ7】終わらなかった「作業」は1週間以内で調整する(とくに土日で調整)

以上のことをやっていけば、多くの場合、宿題はある程度こなしていけるようになるでしょう。

習い事がたくさん入っていたり、部活動で時間が取られたり、塾で忙しいなど、何かとやらなければならないことがたくさんある子も少なくありません。そんなときほど、上記の7つのステップを行いましょう。時間のコントロールができ、そのうちそれが習慣化されることで、「努力」をしなくてもこなせるようになっていきます。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

講演、執筆相談はこちらから。

石田勝紀公式サイト

ブログ

Facebook

Voicy

 

 

 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事