32歳「元専業主婦」の彼女がのめり込む書く現場 一時は編集長に、世界を旅しながら綴っていく

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「海外にいるならやっぱりご飯も食べたいし、現地の空気も味わいたい。それでも仕事もしなくちゃ!! って意外に忙しいんだなって学びました。

クロアチアのドブロブニクで、青森のこぎん刺しの記事を書いていたりすると、わけがわからなくなってきました。なんだかドブロブニクにも青森にもどっちにも失礼な気すらしちゃって。

結果的に、しんどいこともやっぱり多かったですね。

旅先での仕事写真。クロアチア・ドブロブニクにて(写真:伊佐知美)

『ノマド』

『リモートワーク』

『アドレスホッパー』

などの言葉はもてはやされています。やってみたい人もいると思います。

でも実際に

『自分にできるのか?』

『幸せになれるのか?』

と考えると、なかなか難しいですよね。

私は『毎日カバンからシャンプーとリンスを出す日々』『チェックアウトで10時にホテルを出る日々』にちょっぴり疲れてしまいました」

夫と別れてから2018年2月まではずっと家なしで生活をした。

そこから世田谷区で一軒家を借りて仲間5人でルームシェアをしてみたが、旅人ばかりであまりに不在が多いため一旦解散することになった。

「そしていろいろ考えた結果、2019年の3月いっぱいで株式会社Waseiを退社しました。今年(2019年)の4月からは初めての完全なフリーランスになっています」

「海外」への強い思いは変わらない

『これからどうされていくつもりですか?』

と聞くと、伊佐さんは間髪をいれずに

「海外に行きます」

と答えた。どんなにつらくてもそれでも海外に行きたいという強い意思を感じた。

「それでも海外は行きたいです。それだけは、捨てられないですね。小学校のときの原体験が響いていると思います」

そのうえで、これから何をしようか、どのような仕事をしようか考えているという。

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