想像で街の地図を描いた作品『空想地図』
今和泉隆行さん(34歳)は『空想地図』を描く人物として知られている。
『空想地図』とは、文字どおり想像で街の地図を描いた作品だ。ウェブでも公開されている『中村市(なごむるし)』の空想地図を見ると非常にリアルに書き込まれている。公園、商業施設、学校などが並ぶとても現実的な街だ。この地図を何も知らずに見たなら、ほとんどの人が本物の地図だと思うだろう。
こだわりは地図だけではない。中村市で発行された架空の銀行カードや運転免許証、中村市内のお店で買い物をした際にもらったレシートまで、すごい完成度で製作している。空想地図はTV番組「タモリ倶楽部」などでも紹介され話題になり、2013年には『みんなの空想地図』(白水社)を上梓した。
そして今和泉さんは、今年の3月に『「地図感覚」から都市を読み解く: 新しい地図の読み方』という新刊を発売した。
この本は、地図オンチの人にも感覚的に地図がわかるようになる技術を紹介した話題の1冊だ。
なぜ今和泉さんは『空想地図』を描き始めたのだろうか?
そしてなぜ、ここにきて地図オンチ向けの本を作ることにしたのだろうか?
今和泉さんのご自宅で話を聞いた。
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