男子就活生が選ぶ「就職人気ランキング」TOP100 総合商社が躍進、銀行など金融の人気根強い

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就職人気ランキングで、男子学生の1番人気だったのが、伊藤忠商事。写真の港区北青山にある東京本社ビルは、2026年完成を目指した建て替え計画がある (撮影:梅谷秀司)

今年の就職・採用は、「10連休前までには採用にメドをつけたい」という企業が多いが、5~6月に採用を本格化させる企業もある。とくに経団連に加盟する大企業は、「採用選考に関する指針」が廃止されたとはいえ、2020年卒生までは策定されており、「6月選考開始」を意識した採用活動を行うところが少なくない。休み明けに「本命企業」の選考に臨むという就活生も少なくないだろう。

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そんな中、就活生が本命にしたい人気の企業はどこか? 4月12日付の配信記事「2万人の就活生が選んだ『就職人気ランキング』」で、最新版の学生の人気企業を掲載した。

同時に男女別、文理別といった、属性別のランキングも作成している。今回、その中から男子就活生を対象にした、「就職人気ランキング・男子学生版」の上位100社を紹介していきたい。

ランキングは、文化放送キャリアパートナーズ・就職情報研究所の調査を基にしたものだ。同社の就職サイト「ブンナビ!」に登録している学生のうち2万2028人(うち男子学生8360人)が回答した結果だ。調査期間は2018年10月1日から2019年3月31日までとなっている。

ランキング表には、2020年卒・前半の総合順位と、昨年(2019年卒・前半)の男子順位を掲載している。なお、「前半」とあるのは、同調査が年に2回実施されているからである。調査を、あこがれやイメージが強い就活の「前半」と、実際の説明会や面接を経た「後半」とをわけて、傾向の違いを分析している。

1位伊藤忠商事、総合商社の躍進目立つ

1位は伊藤忠商事となった。昨年の男子10位から大きく順位を伸ばし、トップの座を射止めた。ここ数年の男子ランキングのトップを見ると、2019年卒が日本生命保険、2018年卒が大和証券グループ、2017年卒がみずほフィナンシャルグループと、金融会社のトップが続いていたが、4年ぶりに総合商社(2016年卒のトップは三菱商事)が奪還した。

さらに、4位に丸紅(昨年男子順位74位)がランクインしており、25位三井物産(同54位)、27位三菱商事(同61位)なども含め、総合商社の躍進が目立つ。各社業績が好調だと伝えられており、そこに男子学生が反応したかもしれない。

ここ数年、メガバンクを中心に金融各社は人員や採用数を減らしている。そうしたことから就活生の金融離れが起こっているとの見方があるが、男子ランキングに関してはその傾向はあまりみられない。

実際、2位には昨年男子1位の日本生命保険がランクイン、3位には一昨年男子1位の大和証券グループが入り、メガバンクのみずほフィナンシャルグループも5位に食い込んだ。

6位の野村證券、10位の三菱UFJ銀行を加えて、トップ10に金融が5社ランクインする形になっている。トップ10以外でも11位SMBC日興証券、12位りそなグループ、14位みずほ証券、17位ソニー生命保険と、金融に関心を示す男子学生が依然多いことがわかる。

運輸系各社も存在感を増している。昨年男子14位だった東日本旅客鉄道(JR東日本)が7位にランクインしたほか、8位には昨年男子3位の全日本空輸(ANA)が入った。15位には昨年男子26位の東海旅客鉄道(JR東海)が入っている。

全体をみても、金融、商社、運輸系が上位を占める結果となっている。一方、製造業は軒並み伸び悩んでおり、トップ10に食い込んだのは印刷大手の10位大日本印刷のみだった。

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