年々「就活早期化」が進んでいるが、今年はかなり鮮明だ。各就職会社の内定状況調査をみると前年を上回る数字になっている。多くの人事担当者からは、「10連休前までには内定出しにメドをつけたい」という声が聞こえる。企業は、慢性的な人手不足から人材確保に躍起で、学生をいち早く確保したい思いが強いことも早期化に拍車をかけている要因といえるだろう。
一方、学生のほうは、早めに「1つ目の内定」を確保し、本命企業の選考に臨むという人が多くなっている。企業選びもより「いい条件」を志向するようになってきており、大企業に挑む学生も増えてきている。では具体的に、どんな企業に学生は注目しているのだろうか?
文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所では毎年、「就職ブランドランキング調査」を実施し、定期的に発表している。調査対象者は、就職サイト「ブンナビ!」に登録する現在就活中(2020年春卒業予定)の大学生や大学院生で、大学名を問わず2万人以上が回答している。「前半」とあるのは、同調査を年2回実施しているためで、今回は就活前半(調査期間は2018年10月1日から2019年3月31日)の回答結果だ。
トップは3年連続でANA
そのデータを基に作成したのが、「就職人気ランキング」で、その上位300社を紹介するとともに、学生の人気企業・業界の最新トレンドを見ていきたい。
トップは3年連続で全日本空輸(ANA)がランクインした。属性別では女子と文系で1位となっている。国内線、国際線ともに旅客数首位の座が続いており、売上高でも3位日本航空(JAL)との差を広げており、そうした点がエアラインの中でも全日本空輸がより選ばれる理由となっている。さらに、充実した研修制度に対する学生の評価も高い。
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