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「仕事の段取りが悪い人」ができていないキホン 「ケンブリッジ式心理学」の知見から学ぶ

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  • 塚本 亮 ジーエルアカデミア 代表取締役、京都山城スポーツクラブ代表、同志社大学嘱託講師
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ついでに言うと、これは何も仕事の話だけではありません。キャリアアップのために英語や資格などの勉強に励んでいる人もいるでしょう。例えば英単語を覚えるとき、単語帳を覚えるようなタスクの場合は、別に机に向かっていなければならないということはありませんよね。電車の中や、バスの中、テレビを見ながらでもできます。一方で文章問題を解いたり、小論文やレポートを書いたりということはまとまった時間と集中力を要します。

まとまった時間を必要としないような作業系のタスクは細切れの時間を活用すればいいですが、まとまった時間で集中して取り組まなければならないものはそのための時間を確保して取り組まないと、非効率のスパイラルにはまって「ああダメだな」となってしまいます。人間の脳は集中できる時間帯が1日の中で限られているので、その時間帯に集中力を要するタスクを入れていかないと、仕事や勉強は思うように進まず、無力感へとつながっていくのです。

まずは仕事でも勉強でも、タスクを思考系と作業系に分類しましょう。そしてそれぞれを「いつやるのか」ということをしっかりと考えましょう。あなたのポテンシャルを最大限に引き出す段取りは、そこから始まります。

パターン化でメッシになる

世界一のサッカー選手だと言われるバルセロナで活躍するリオネル・メッシは、走らないことで有名です。1試合あたりの走行距離はトッププレーヤーの中でも平均値以下。それでも毎年世界トップのゴール数を記録しています。それも世界トップのリーグで、です。

それは、闇雲に90分間走り続けるだけではなく、勝負のポイントを見極めてダッシュして、高い技術や得点能力を発揮しているからなのです。つねにダッシュしているのではなく、力を抜いている。しかし、勝負のポイントだと見極めた瞬間にダッシュして、持てる力を発揮するのです。

仕事で結果を出している人を思い浮かべると、同じことが言えますよね。逆に頑張っているのに結果が出ていない人は、力の入れどころ・抜きどころを意識していないから、ここぞというときにジョギングしている感じになってしまっているわけです。段取りにおいて大切なことは、力の入れどころと抜きどころを明確にすることです。

すべてに頑張る必要性はなく、むしろ手を抜いていいところは抜いたほうがいい。その1つの方法としては、パターン化しておけるものはパターン化しておくことで、余分なエネルギーをそこに割く必要がなくなります。

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【メールで使う言葉をパターン化する】

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