「超一流」と「一般人」越えられない休み方の差 「有給クイズ騒動」は休み下手の典型例だった
8月下旬、飲料の自動販売機事業大手「ジャパンビバレッジ東京」の支店長が『クイズに正解しなければ有給休暇を取らせない』という趣旨のメールを部下に送っていたとして騒動になりました。管理職者にあるまじき行為に批判が集まり、企業体質を問う声も上がりました。
個人的には、いまだに「休まずに働くことを良し」とする文化があるのかと残念でならない出来事ではありましたが、私はこの騒動を機に、あらためて仕事と休み方のバランスを見直してみるべきだと考えます。
筆者は世間一般でいう大富豪、いわば人生の成功者ともいうべき方々の執事をしています。彼らの傍で仕事をさせていただくうちに、成功者と呼ばれるような方々が、仕事よりも休みを重視した生き方をしていることに気づきました。
そもそも休みとは、心身の疲れを取り、コンディションを整え、パフォーマンスを上げる行為です。働く現代人に置き換えれば、休みは、仕事の成果を上げるために日頃の疲れを取り、心身の調子を整え、休み明けにいいスタートダッシュを切るための準備ともいえるでしょう。
ただ、残念なことに、社会にはまだまだ休みを取ろうとせず、無理に頑張ることが美徳とする人がいます。冒頭で紹介した「有給クイズ」騒動もそうした“休み下手”の人が引き起こした典型ともいえるでしょう。
超一流とそれ以外の休み方には違いがある
拙著『超一流、二流、三流の休み方』でも解説をしていますが、筆者は大富豪と呼ばれるような人生の成功者を「超一流」、仕事ができる方を「二流」、ごく一般的な方を「三流」と称して、休み方に違いがあると考えています。
「休んでいるのに疲れが取れない」「気持ちがスッキリしない」という方のために本書の一部をご紹介いたしますので、連休や年末年始の休みの過ごし方の参考にしていただきたいと思います。
まず、休み方の違いとして顕著になるのが「休みの日の前日」です。皆さんも休み前、仕事をどのタイミングで終えて帰宅すればいいか迷ったということはありませんか? 一般的な方の多くは「明日から休みだ」という解放感を前に気分が高揚し、「仕事を放置して帰ります」。ただ、これは残念ながら三流の行為といえるでしょう。
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