「超一流」と「一般人」越えられない休み方の差 「有給クイズ騒動」は休み下手の典型例だった
そして、二流は「仕事を終わらせて帰ります」。休み明けにスタートダッシュでつまずくことを嫌うため、終わらせて帰ろうとするのです。ですが、これもベストではありません。仕事を終わらせてから休みに入ると、再びエンジンをかけ直す必要が出てきます。パソコンの電源を切ってしまうと立ち上がりに時間がかかるのと同じで、スタートが大きく出遅れます。
では、超一流はどうするのか? 超一流は「仕事をあえて残して帰る」のです。休み明けに最高のパフォーマンスを発揮するために、あえて休日用の仕事を残すことで、頭を完全オフにしないまま、再び仕事に戻れるようにするのです。
このように説明すると、「休日にわざわざ仕事をするのは休日出勤と同じでは?」という声が聞こえてきそうですが、超一流が取り組むのは“普段と違う仕事”です。
「思案する仕事」は休日に向いている
仕事には、「こなす仕事」と「思案する仕事」の2つがあります。
「こなす仕事」とは、期限内に確実にアウトプットしなければいけない仕事です。リポートの作成、顧客訪問など、日常的に取り組む仕事の9割は「こなす仕事」です。
一方で、「思案する仕事」は時間に関係なく徹底的に考え抜かなくてはいけない仕事です。事業の進退、人事異動など、緊急度は高くないけれど、今後の命運を左右する重要な課題を指します。
そして実はこうした課題は、休日に考えたほうが、普段と違う視点で物事を見つめられる分、休日向きの仕事といえるのです。
休日を「思案する仕事」に充てることで、重要な課題を後回しにせず、着実に進められます。頭のなかをオフにしないことで、休みを効果的に使うことができるのです。
欧米では誰もが当たり前に長期休暇を取ります。
フランスの8月はバカンスシーズンで、4~5週間にわたり、皆が思い思いの休暇を楽しみます。一方で、日本人はまじめで勤勉です。祝祭日の日数でいうと、フランスより日本のほうがずっと多いのに、働き過ぎが問題になるくらいです。
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