サウジアラビアはイスラム教の制約が強い
ムーギー:やぁスルタン、今日は航空ショーに連れてくれてありがとう。今回は日本の一流誌・東洋経済オンラインの皆様のために、サウジアラビアの今をスルタンに語ってもらいたい。
スルタン:これがジョーやヨハンの言っていた、日本で一番有名になれるビジネスサイトのインタビューなんだな?このインタビューに応えたら、ジャパンで有名になれるというのは本当なんだな?
ムーギー:毎度この出だしになるので恐縮なのだが、その通りだ。面白いインタビューをしてくれたらスルタンは瞬間風速、日本で一番有名なサウジアラビア人になるだろう。さぁ、スルタンの国の今を利かせて欲しい。
スルタン:サウジアラビアの経済は上手く言っていて年7%の成長が続いている。イスラム金融も実質は利子をとっている。銀行セクターは健全だ。
イスラム国家で経済が上手く行っている国と比較すると、マレーシアはムスリム教義をフレキシブルに変えるので経済発展が早まった。ムスリムの千年以上前の原点に拘る宗教家は迷惑だが、サウジでは宗教に背くと社会的生命がなくなる点が障壁と言えば障壁だ。
保険会社のコンソリデーションに機会
ムーギー:なるほど。それではスルタンの考える、サウジアラビアの投資環境はどうか。外国人投資家にとって、サウジアラビアでいい投資の機会はあるか?
スルタン:我々の政府には金はたくさんあるが、海外企業のノウハウ導入のため、外資導入を歓迎している。カーライル(米国の大手プライベートエクイティファンド)なども中東に積極的に投資している。彼らが運用しているのは、大抵中東マネーだ。医薬品の小売業やファストフードチェーンなどで投資をしている。
ムーギー:スルタンが思う、面白い投資の機会はどのセクターにあるか?
スルタン:今後:保険会社のコンソリデーションの機会が面白い。現在サウジアラビアでは保険会社が20社も乱立しているが、15社くらいは昨年できたところだ。今はとりあえずサービスをつくって利益を積む段階だが、コンソリデーションは必ず起こる。
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