「名前」をなかなか覚えられない人へ記憶のコツ

特殊能力は必要なし!訓練で身につける方法

私は、人の顔と名前を一致させるという記憶力競技で日本記録を保持していて、1分間で29人、およそ2秒で1人の顔と名前を覚えることができます。

このとき使っているのが、「タグ付け法」という記憶術です。競技のために私が編み出したものですが、顔と名前を一致させるだけでなく、その人の所属する会社名や肩書なども合わせて覚えることができるため、日常生活でも役立つ記憶術です。

人の顔と名前はなぜ覚えにくい?

そもそも、なぜ人の顔と名前は覚えにくいのでしょうか?

それは、その顔の人が、その名前である必然性がないからです。私の顔と「平田直也」という名前には、何の関係もありません。この顔だから「直也」と名付けられたわけではありませんし、そもそも名字は生まれる前から決まっていました。つまり、関係がないから、覚えにくいのです。

顔と名前に何か関係があったとしたらどうなるでしょうか?

例えば、まぶたが二重の人の名前がみな「二重」で、メガネをかけている人の名前がみな「メガネ」だったら、すぐに覚えることができますね。

もちろん、現実はそうではありません。そこで、「無理やり顔と名前に意味があるように結び付ける」という作業を行うのです。そのためには、顔の印象を一言で言い表し、それをその人の名前と関連付けるということをします。この一連の手順が「タグ付け法」という記憶術です。

タグ付け法のやり方をまとめると、次のようになります。

ステップ1:その人の顔や服装など、見た目の印象を一言で表す
ステップ2:ストーリー法を使ってタグと名前を結び付ける
ステップ3:タグを思い出し、ストーリーを再生する
【ステップ1】 その人の顔や服装など、見た目の印象を一言で表す

タグ付け法の第一歩は、名前を覚えようとしている人の見た目の印象を一言で表すことです。印象を一言で表したものを、ここでは「タグ」と呼びます。SNSでの投稿や画像にタグ付けをしていくのと同じように、その人の顔や服装から感じ取った印象にタグを付けていくのです。先ほどの、「二重」や「メガネ」などがその例です。

複数のタグを付けたほうが記憶に残りやすくなりますが、まずは1つだけで、タグ付け法を学んでいきましょう。実践しながら具体的に説明していきます。

次ページ具体的な説明はこちら
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