「名前」をなかなか覚えられない人へ記憶のコツ 特殊能力は必要なし!訓練で身につける方法
タグと名前を一度しっかり結び付ければ、次に会ったときに名前を思い出せる可能性が格段に高まります。
どうやって思い出すかというと、まずは、その人にタグ付けをしたことがあるかどうかを確認します。タグ付けをしたことがあるということは、その人の顔を見てイメージを膨らませたことがあるということなので、案外覚えているものです。
覚えたことがある人の顔だと認識できたら、次は、その人の印象を一言で表そうとします。ここで、最初に付けたタグと同じ印象を持つことができれば、「『歯が白い』人だな、『歯が白いから、虫歯はゼロだ』『虫歯ゼロということは、砂糖は食べないんだよな』『あ、砂糖だから佐藤さんだ!』」とストーリーが自動的に再生され、名前を思い出すことができます。
タグ付け法を使いこなすテクニック
タグ付け法の説明の中では、説明をシンプルにするためタグを1つだけにしましたが、タグを増やすことでより記憶を強固なものにできます。複数のタグのそれぞれから名前にたどり着くようなストーリーを作るのです。
付けたタグが1つだけだと、その人と次に会ったとき、今選んだタグと同じタグを付けられず、名前を思い出せないかもしれませんが、タグを複数個付けておけば、次に会ったときに付けたタグが今選んだものとヒットする確率を上げることができます。
出会った人全員に複数のタグを付けるのは大変ですが、確実に覚えておきたい人にはタグを複数付けておくようにしましょう。
その人にぴったりなタグを付けて名前とうまく結び付けたとしても、そのまま放っておいたらやがて忘れてしまいます。付けたタグやストーリーを復習しておくと、長い間覚えていられます。
復習といっても、その人と別れたあとにタグと名前を思い出すといった、手間のかかることは必要ありません。復習は、その人が目の前にいるときにだってできるのです。
覚えたい人と会って名刺交換をしたタイミング、あるいは自己紹介されたタイミングで第一印象をタグ付けし、ストーリーを作ります。そして、その人と会話をするたびに、あるいは、その人を見かけるたびに「白い歯の佐藤さん」と心の中で思うだけで、それが自動的に復習になり、記憶が強くなっていきます。
これだけで何度も復習したことになり、記憶がしっかりと頭に残っていきます。そうすることで、次回会ったときにすぐ第一印象として付けたタグが想起されるようになるのです。
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