時代遅れ?日本の「遊学インバウンド」にも商機

中国人富裕層にとって日本は魅力的に映る

中国人の富裕層の間では子どもの教育において日本への関心が高まっています。写真はイメージ(写真:LeoPatrizi/iStock)

近年、訪日中国人富裕層の間では日本への関心が高まっており、そこからさまざまなニーズが生まれている。今回は、彼らの最も高いニーズの1つである教育について説明したい。これからの観光戦略のヒントになりそうだ。

中国人は何にいちばんお金をかけたい?

中国人にとっていちばんの宝物は何かを言えば、間違いなく「子ども」だ。公共交通機関では、他人の子どもに席を譲ることもよくあり、逆にそれをしない日本人を「冷たい」と感じるほどである。もちろん宝物なので、愛もお金も惜しまない。

とくに子どもの将来がかかる教育については、「不能让孩子输在起跑线上」と親たちがよく口にすることわざがあるが、「(自分が貧乏/ケチのせいで)子どもをスタートラインで負けさせるわけにはいかない」という意味だ。

まだお腹の中にいるときから、リテラシーが高い親であれば月・金は中国語標準語、火・水・木は英語、土日は方言または第三外国語で話しかけている。生まれてすぐの頃から親子水泳教室に、毎週4000円近い授業料を使わないと気がすまない親もいる(浮き輪をつけて浮かんでいるだけなら、赤ちゃんにとっては自宅の風呂場でも水泳教室でも、大して変わらないにもかかわらず)。

バイリンガルのインターナショナル幼稚園は当たり前になり、ほかの学習塾などにも通わせて、月に20~30万円は教育費としてかかるのが普通だ。

よい学校に入学できるように、その学校の学区にあるマンション(学区房)を買うのは当然であり、築50年で50平米のマンションの購入費が億単位になっても大人気。以前は大学院からの留学だったが、今は大学ないし高校から欧米留学が当然のことであり、その学費と生活費を出すのも親の義務だと誰も疑問に思わない……。

とくに富裕層は、できる限りいちばんいいものを子どもに提供し、いちばんいい体験を子どもにさせたいのである。最近のトレンドは海外の遊学だ。

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