「口臭」を気にしない日本人に欠けている視点 ビジネスシーンでは超マイナスなイメージに

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というのも、私たちは、ある人と取引をすべきかどうかを決める際に、その人の肩書や実績、利害関係なども考慮しますが、その判断に最も大きく影響するのは、実は五感を通して得た情報です。

私たちは視界に入った人物に対して、即座に、かつ自動的に直感を働かせます。相手の表情や姿勢、仕草、そしてニオイなどから、「自分にとって不快な人か、心地よい人か」を瞬時に判断するのです。この直感で下された判断は、その後のコミュニケーションに大きな影響を与えるといわれています。

不潔な人は精神的、肉体的な問題を想像させてしまう

つまり、ある人に対し、初対面で異常シグナルを感知してしまうと、その後、どれだけ表面上は平静を装っていても、その人に対しては、脳の中で自己防衛センサーが働き続けるのです。特にニオイは、感情や本能を支配する大脳辺縁系に直接届いて、本能的な感情をもたらしているといわれており、その人のニオイによってネガティブなイメージが生まれてしまったら、それを覆すのは至難の業となります。

私たちがなぜニオイを判断の拠り所にするかというと、ニオイが、精神や身体のコンディションと直結するからです。

ニオイも肌もその人の健康状態を表しています。それらが清潔なら問題ありませんが、不潔な人は、精神的、肉体的に何かしらの問題を想像させるので、私たちは本能的に避ける傾向があるということなのでしょう。

では、「自分は息が臭いかもしれない」と思ったら、どうすればいいでしょうか。口臭対策はその要因によって対策が異なります。口臭の原因は主に次の3つです。

①生理的口臭(口の中の細菌が原因)
②飲食由来による口臭(ニンニクやニラ、ネギ、お酒、コーヒーなど。たばこも含む)
③病的口臭(虫歯、歯周病、歯槽膿漏、便秘、下痢など)

日本人の場合、③の病的口臭が原因の人が多く、35歳以上の8割が歯周病にかかっている、といわれています。これは日頃のマウスケアを怠っていることが原因ですから、思い当たる方はご注意ください。

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