日本はすでに景気後退局面に入っている

「アベノミクスで戦後最長景気」は不発に

戦後最長景気の実現はならなかったようだ。(撮影:尾形文繁)

3月7日に発表された1月の景気動向指数は、景気の現状を示すCI一致指数が97.9と、2013年6月以来の低水準となった。内閣府は過去の移動平均などを考慮した「CIによる景気の基調判断」のルールに従い、基調判断を「足踏み」から「下方への局面変化」に下方修正した。中国経済の減速などを背景に、1月の鉱工業生産が大幅に低下したことなどが指数下落の主因となった。

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内閣府によると「下方への局面変化」の定義は「事後的に判定される景気の山が、それ以前の数カ月にあった可能性が高いことを示す」とされ、すでに景気の山をつけて景気後退局面に入っている可能性が高いことを示している。

景気の山は2018年10月だった可能性

CI一致指数の動きを基に景気の「山」のタイミングを現時点で予想すると、2017年12月(指数は105.2)や2018年10月(同103.7)が候補となる。鉱工業生産指数は2月の確報発表時に季節調整のかけ直しなどの年次補正を行うため、CI一致指数の数字の並びが変わってしまう可能性があることには留意が必要だが、足元のCI一致指数の下落幅の大きさなどを考慮すると、景気の「山」は遅くとも2018年10月となり、それ以降は景気後退局面に入った可能性が高い。

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