職場の「ムダ業務」を愛するダメ課長の3タイプ 「やってる感」と「手のひら無限回転」に全労力
ここでは、ムダ取り改革を阻む“守旧勢力”ともいえるダメ上司の類型を、「ダメ課長の3タイプ」として簡単にまとめてみた。
脱力が避けられない「ダメ課長」の3類型
右を向けと言ったら右だ、今度は左だ、1やれといったら1だけでいい、余計なことまで首を突っ込むな、お前はオレの言ったとおりに動けばいいんだ――。
何から何まで事細かに指示をして、そのとおりに動かないと怒り出す。部下に自律性など最初から求めていない。というより、部下に思考能力など余計だと考えている気配さえある。部下は自分の手駒、というよりも手足か、もっと言えばただの道具扱い。それがこのタイプ、「マイクロマネージ課長」だ。
あなたの傍にもいないだろうか。次のような“症状”が出ているようなら要注意だ。
某商社では、ポンと決裁してくれればすぐにでもスタートできる事業計画書が、書き直しに次ぐ書き直しで、いつの間にやらバージョン30。
状況が変わったのに「オレが最初に決めたとおりにしろ」と軌道修正が許されず、取引先との関係が修復不可能なほど悪化。
「言うだけ無駄」と部署内には無気力が蔓延……。「マイクロマネージ課長」が大活躍する職場は、かくも哀れだ。
神経質な「マイクロマネージ課長」の最大の特徴は、「部下を信じていない」ことだ。
信じていないから、育てることもない。課長本人がすべてを背負い込んで、たとえば10人分のパフォーマンスを発揮できるというならまだマシだが、そんなことはほとんどない。
結局、「チームワークによるプラスアルファの力」を封じているだけ。「全体でよりよい成果を上げるには」という大局観にも欠けている。
ハイ、ハイ、おっしゃるとおりです。さすがは部長! それでもうバッチリですね。もちろんそれで異存はありません。
――長いものには巻かれろということか、上の言うことには、100%逆らわない。社内のお偉いさんの指示、本社や親会社からの通達、あるいはお得意先からの要望。
とにかく、「上からの指示や命令」には唯々諾々と従うだけ。もちろん泣くのは、そんな「イエスマン課長」の部下たちだ。
こんな例に心当たりはないだろうか。
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