職場の「ムダ業務」を愛するダメ課長の3タイプ 「やってる感」と「手のひら無限回転」に全労力

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こんな「アリバイ課長」は、何と言っても仕事の本質を見極める能力が欠如している。「日々大過なく、責められることなく過ごす」ことが重要で、責任逃れと、そのための逃げ道づくりに、自分の労力の大半を割く。それに付き合わされる部下こそいい迷惑というものだ。

諦めず、自棄にならず、「方便」を使いこなして進む

 せっかく会議・資料・メールのムダを排除しようとしても、ウチには「マイクロマネージ課長」「イエスマン課長」「アリバイ課長」がいて無理なんですよ――などという人もいそうだ。しかし、そこで諦めてはいけない。自棄になってもいけない。

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もちろん、正面突破で「課長、それは違います。こうしましょう!」で事態が改善することはまれだろう。しかしそこは「方便」というものもある。ぶつかるだけが手段ではない。むしろ、ガチンコでぶつかって知力労力精力を消耗することが惜しいくらいのケースもある。

姑息なようだが、「おだてる・パスする・従っているフリをする」といった方法で、ムダ取りの妨害を迂回することは可能だ。そうして、ダメ課長の目の届かないところで、こっそりと、ムダを省く下地作りを進めていく。

血のつながった親子というわけでもなし、「上司と部下」の関係は永遠不変ではない。サラリーマンに異動は付きもの。数年すれば、どちらかが部署をかわる可能性は高い。うまくすれば「できない上司」のボロが出て、勝手に淘汰されていってくれることもある。そうしたら、いよいよ力の発揮のしどころだ。

事象のムダだけでなく、上下関係のムダも、ぜひ、うまくさばいていく知恵を身に付けて、頑張ってほしい。

川島 高之 NPO法人コヂカラ・ニッポン代表

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かわしま たかゆき / Takayuki Kawashima

NPO法人ファザーリング・ジャパン理事。1964年、神奈川県生まれ。慶応大学理工学部卒。1987年、三井物産(株)入社。2012年、関連の上場会社の社長として3年間で利益8割増、時価総額2倍、残業1/4を達成し、2016年、退任・独立起業。地元小中学校のPTA会長なども歴任。内閣府「男女共同参画」専門委員、文部科学省「学校業務改善アドバイザー」。「イクボス」や「Work×Life×Social=Hybrid(三本柱)生活」をテーマに、年間約300回以上の講演を行っている。

「ファザーリング・ジャパン」サイト http://fathering.jp/

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